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監督が今夏で退任、甲子園を決めたサヨナラ打 日大東北

2021年7月26日13時39分

 (25日、高校野球福島大会決勝 日大東北5-4光南)

 日大東北の18年ぶりの夏の甲子園出場を決めたのは、苦しんだ1番打者の一打だった。

 九回、2死二塁。大塚健太(3年)は打席に入る前に胸をたたく宗像忠典監督の姿が目に入った。「『気持ちだ。気持ちだ』と言われていると思った」。3球目、真ん中に入ってきたスライダーを振り抜くと、打球は中堅手の頭を越えた。「3年間指導してくれた監督に恩返しができた」。練習中は厳しく叱る。今大会で退任する監督への感謝が真っ先に頭に浮かんだ。

 「大きい当たりを打つことができる」(宗像監督)として、昨秋は中軸を任されたが、今大会は苦しんだ。準決勝まで15打数4安打。8番で出場した準決勝は3打数無安打で、振るわず落ち込んだ。

 ただ、決勝当日の練習の姿を見た宗像監督の見方は違った。「強く振ろうという意識が見えた。チームに勢いを与えてくれる」と直感し、1番打者での起用を決めた。

 決勝も4打席目まで無安打だったが、最後に大仕事をやってのけた。「今まで打てずにチームに迷惑を掛けていた。最後は自分で決めてやろうと思った」。甲子園でもチームの勝利に貢献し、監督に再び恩返ししたいと誓った。(上田真仁、滝口信之)

     ◇

 流れが相手チームに傾きそうでも背番号1は仲間を信じて腕を振り続けた。

 日大東北が1点リードした九回表の先頭打者。エースの吉田達也(3年)が投じた初球を光南の星勇志(同)に右翼席へ運ばれた。ベンチから飛び出し、盛り上がる光南の選手たち。「まだ同点。裏の攻撃で勝ち越してくれる」。気持ちを切り替え、後続を断ち、続く味方のサヨナラ劇につなげた。

 大熊町出身。10年前の原発事故で会津若松市へ家族と避難した。兄の健人(たけと)さん(23)が日大東北で3年続けて福島大会決勝で敗れ、「兄が行けなかったからこそ、絶対に甲子園に行く」と同じ学校に進学した。

 この日は序盤に3点を失ったが、相手が直球狙いと感じ、変化球中心の投球に修正。三回から八回は無安打に抑え、チームに流れを呼び込んだ。

 試合後、仲間の打撃をたたえ、兄が夢見た舞台での活躍を誓った。「甲子園に行けることに感謝して、全力で戦いたい」(福地慶太郎)

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