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7月25日の高校野球 大分

2021年7月26日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権大分大会(朝日新聞社、県高野連主催)の決勝が25日、大分市の別大興産スタジアムであった。明豊が6―0で大分舞鶴を破り、4年ぶり7回目の夏の甲子園出場を決めた。明豊は京本真投手が、強打者ぞろいの大分舞鶴打線を散発3安打に抑え完封。多彩な攻撃と無失策の堅守で終始優勢に試合を進め、春の選抜大会準優勝の貫禄を見せた。

     ◇

 初回、マウンドに上がる前、明豊のエース京本真投手(3年)が、帽子を脱いで頭を下げた。時間にして5秒。面を上げると、穏やかな表情から一転、闘志をむき出しにした。

 先頭打者を空振り三振に仕留めた。140キロ台の直球で追い込み、変化球を振らせる。準決勝までの4試合で45安打をたたき出した大分舞鶴の「超強力打線」のバットが、次々に空を切った。

 投球前に頭を下げる動作は、打たれて出塁されても動揺しないよう、気持ちを落ち着かせるための「儀式」だという。

 決して忘れられない、春の選抜大会、東海大相模との決勝戦。八回から救援し、九回裏、申告敬遠の後に四球で満塁とされ、サヨナラを打たれた。自分のせいで負けた、と思った。

 率先して走り込みをして下半身を鍛え、制球力を磨いた。仲間に「俺が甲子園につれていってやる」と宣言し、あえて自分にプレッシャーを与えることで、エースとしての自覚をたたき込んだ。

 「以前なら四球を出したら動揺していたが、全く動揺しなくなった」。言葉どおり、この日は2四球の走者を、ゴロと空振り三振で進塁させなかった。

 九回表2死、最後の打者への初球は143キロの直球。3球目で二ゴロに打ち取った瞬間、マウンド上で両手を大きく広げた。

 「決勝の出来は50点。残り50点は、甲子園で優勝し日本一になるまでとっておきます」。既に、次の大舞台を見据えていた。(倉富竜太)

     ◇

 3点を追う五回、大分舞鶴の6番唐木弦選手(3年)は「自分の一打でチームの流れを変える」と打席で自分を奮い立たせた。

 自慢の強力打線が、ここまでわずか1安打。自身も、1打席目は140キロ超の速球で追い込まれ、変化球で空振り三振を喫した。「追い込まれる前に勝負しよう」と直球に狙いを定めた。

 1球目は変化球。2球目、高めの直球を振り抜くと、打球は右翼へ。4番打者だったと思い出させるような当たりに、応援の三塁側スタンドが沸いた。

 昨年末、腰椎(ようつい)分離症になり、痛みが引いて練習に復帰できたのは5月中旬。はがゆい気持ちで仲間の練習を見ていた。

 今大会、準決勝までの4試合で安打は1本。打順も4番から5番、そして決勝は6番へと下がった。

 小学生からの友人で、「お前の力が必要だ」と励まし続けてくれた吉田光太朗投手(同)から、試合後「弦らしいライト前が見られて良かった」と肩を抱かれた。「きつい時間を乗り越えた後に、楽しい瞬間があった」。すがすがしい表情で話した。(中沢絢乃)

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