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7月25日の高校野球 兵庫

2021年7月26日04時00分

 第103回全国高校野球選手権兵庫大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の第18日が25日あり、2球場で準々決勝2試合が行われた。3年ぶりの全国選手権をめざす報徳学園は、今春の選抜に21世紀枠で出場した東播磨に2―1で競り勝ち、夏の甲子園初出場を狙う社は滝川二を5―0で下し、4強が出そろった。

 26日は休養日で試合がない。準決勝は27日、2球場であり、報徳学園―神戸国際大付(午前10時、ほっともっとフィールド神戸)、社―関西学院(午前10時、明石トーカロ)が対戦。29日の決勝(午後1時、ほっともっとフィールド神戸)に進むチームが決まる。

     ◇

 1点を取り合って迎えた五回裏、1死満塁のピンチ。東播磨のエース鈴木悠仁君(3年)がワンストライクの後で投じた2球目は、自信のある直球ではなく、スライダーだった。

 以前の自分なら、直球で押していた場面。でも、今大会は違う。「ゲッツーを取ってくれるはず」。捕手の田中慎二君(3年)のサイン通り、後ろで守る仲間たちを信じた。

 「ええとこに曲がった」。狙い通りの内野ゴロ。一塁に頭から滑り込んだバッターがセーフとなり、結果的に1点を失ったが、最少失点で切り抜けられた。

 昨秋からエースナンバーを背負う。秋の県大会での準優勝を経て、近畿大会までの公式戦10試合の防御率は1・01。チームの代名詞とも言える機動力野球を投球で支えてきた。

 負けず嫌い。ピンチでは直球で押し切ろうとしてしまう癖があった。21世紀枠で出場した今春の選抜の明豊(大分)戦でも、延長十一回、暴投で決勝点を許してしまった。

 選抜後、ずっと調子が上がらなかった。四球を出し、打たれる。自分1人で抑えようという気持ちが先走った。

 夏には調子が上がるはずと信じたが、実戦の機会が少ないまま迎えた今大会。勝ち進むにつれ、感覚が変わってきた。ピンチの場面ではいつも捕手の田中君が大きく構えてくれる。後ろを振り返ると、元気な仲間たちが頼もしい。「任せていいのかな」。そう思えるようになっていた。

 心に余裕が生まれた。

 この日の準々決勝は初回、先頭打者に左前安打され、次の打者には四球を出してしまう。それが失点につながった。鈴木君は考えた。「開きなおって、仲間を信じて打たせていこう」

 二、五、七回の満塁のピンチは、いずれも打たせて取ることにした。

 競り負けた。「悔しいのとやりきったという気持ちが半々」と汗をぬぐう。でも、甲子園で出来なかった「仲間を信じる野球」は夏の舞台で出し切れた。

 「今日は野球が楽しかった」。笑顔で夏を終えた。(西田有里)

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