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7月25日の高校野球 香川

2021年7月26日04時00分

 第103回全国高校野球選手権香川大会は13日目の25日、高松市のレクザムスタジアムで決勝があった。高松商が4点差を逆転し、中止の102回を挟んで2大会連続、21回目の選手権大会出場を決めた。大会は8月9日、阪神甲子園球場で開幕する。

     ◇

 2番に座る「主砲」の一振りが甲子園をたぐり寄せた。4―4の同点の七回表、先頭で打席に入った高松商の浅野翔吾君(2年)が、3球目の真ん中低めの直球を振り抜いた。

 「打った瞬間入ったと思った」。左中間スタンドに突き刺さる勝ち越しの本塁打になった。前の打席は長打を狙って空振り三振。この打席は「次につなごう」と意識した分、コンパクトに振れた。

 今春の県大会後、結果を求める焦りもあって好機で力み、打撃の調子を落としていた。長尾健司監督から「バットが下から出ている」と指摘された。右打者だが、復調のきっかけを求め、練習試合で普段と違う左打席に立つなど試行錯誤した。

 今大会では2、3回戦で計4四死球と、勝負を避けられ、ボール球に手を出すなど調子を崩しかけた。しかし、出塁すれば、好機で中軸に回る。長尾監督が2番打者に置く理由の一つだった。

 自身の打撃も、春からの成果が出て、準々決勝で満塁本塁打、準決勝では九回の4点差から同点に追いつく2点適時打を放って、チームの勝利に直結する活躍をしてきた。「いろんな人からアドバイスをもらったおかげで、自分のバッティングを取り戻せた」

 小3で野球を始め、類いまれなパワーで柵越えを連発してきた。中3の時にはU―15(15歳以下)の日本代表に選ばれ、アジア選手権に出場。高校進学の際には県外の強豪校から誘いがあったが、「地元の人に応援してもらえる環境で、甲子園に行きたい」と高松商に進学を決めた。

 憧れの舞台への切符は自身のバットで手にした。「甲子園で一人でも多くの人に自分の存在を知ってもらいたい」。さらなる高みへ、野心をのぞかせた。(谷瞳児)

     ◇

 自分の中で気持ちが熱くなっているのがわかった。英明のエース右腕、石河大空君(3年)がマウンドに向かったのは、1点勝ち越された七回1死一、二塁。交代する際、申し訳なさそうな表情の寒川航希君(2年)に、「よく投げてくれた」と声をかけた。

 最初の打者を遊ゴロに打ち取ったが、続く打者に適時打を浴びた。さらに四球で2死満塁のピンチを背負った。「考えすぎず、思い切って投げよう」。二ゴロに打ち取り、最少失点で切り抜けた。

 直後の八回、1死で打順が回ってきた。打撃に自信はなく、頭の中では「何とか粘って塁に出る」。無欲が功を奏し、7球目の内角球に体を開きながらも捉えた打球が右翼席に飛び込んだ。「バットで取り返せた」。気持ちが楽になった。

 その裏の投球では1死二、三塁のピンチを招いたものの、空振り三振と中飛で得点を与えなかった。

 決勝の先発メンバーのうち8人が2年生。頼もしい後輩たちだが、3年生の責任も同時に感じてきた。「チームを勝たせるエースの役割を果たせなかったことが悔しい」

 試合に敗れ、ベンチ裏に向かった石河君の怒号のような叫び声が響いた。2年生は喜びに沸く高松商の選手たちの姿をしっかりと目に焼き付けていた。(堅島敢太郎)

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