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「丁寧に…」と球数増加は紙一重 長野日大エースの誤算

2021年7月24日16時32分 朝日新聞デジタル

 (23日、高校野球長野大会決勝 長野日大2-7松商学園)

 同点の六回裏、1死二塁だった。松商学園は今井英寿(3年)に打順が回った。長野日大のエース白根羽琉(はる)(同)が渾身(こんしん)の力で投げたのは、決め球のツーシーム。打球はあっという間に一、二塁間を抜けた。

 前日の準決勝を完投し、白根は肩に張りを感じていた。半面、気持ちは充実していた。試合前、注意すべき相手打者として名を挙げたのが5番の熊谷大生(3年)と今井。その今井に勝ち越し点を奪われた。

 試合後、白根は泣きはらした赤い目で悔しそうな表情を見せた。「丁寧に、丁寧にと思って投げた」と明かし、「相手のスイングが鋭くて、甘いところに行っちゃいけないと思って際どいコースを攻めて……」。

 松橋将之監督は「白根で勝ってきたチーム。誤算は丁寧に投げすぎたこと」と振り返った。丁寧にコースを突いた結果、ボール球が増える。球数が増え、疲れが増す。松商学園はそこを見逃さなかった。

 「投げている感じはいつも通り。しかし後半になると、球がいっていない(勢いがない)のは相手の(バットの)振り方で分かった」と白根。「疲れはあったけど……。自分がまだまだでした」

 東京・豊島区の出身。中学のチームメートが佐久長聖に進学し、「同じ長野で野球がしたい」と長野日大へ。親戚宅に下宿して野球を続けた。

 中学時代は内野手だったが、高校1年の夏、打撃投手をしていたときに「投げ方がきれいだから」と監督に勧められ、投手に。以降の白根について、松橋監督は「かなり成長したと思います。ここまできたんですから」。(依光隆明)

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