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重圧に潰れかけた主将、家まで来た仲間が原動力 仙台三

2021年7月24日16時19分 朝日新聞デジタル

 (23日、高校野球宮城大会決勝 東北学院12-5仙台三)

 一度は責任感の強さから、野球を離れた時期があった。それでも仲間に迎え入れられ、決勝の大舞台を迎えることができた。

 「いけー!」

 仙台三の主将、佐藤千英(せんえい)君(3年)は、ベンチでひときわ大きな声を張り上げていた。五回に8点を入れられ、苦しい展開だ。それでも、「主将が沈んだらだめだ」と踏ん張った。

 昨年末、おなかや頭が痛くて起きられない日が続いた。先頭に立つ強いリーダーシップを期待され、佐々木久善監督から主将を任された直後だった。

 チームをまとめるのに苦労していた。みんなで練習メニューを出し合ってもまとまらない。野球にまっすぐで、時には仲間とぶつかった。責任感が強すぎて、一人で悩みを抱え込みすぎたのかもしれない。部活にも行けなくなってしまった。

 そんな佐藤君に仲間は優しかった。家を訪ねてきて、「おまえが野球をしている姿をもう一度見たい」と声をかけてくれた。それがうれしかった。「早く戻らなければ」と思えるようになった。体調が良くなり、復帰できたのは3月ごろ。

 それからまた野球にのめり込んだ。主将で4番を務め、チームは32年ぶりの決勝進出という快挙を成し遂げた。

 「今までの経験を出し切る、やりきってくる」という気持ちで、この日に臨んだ。

 九回裏2死一塁。次打者席で素振りをしながら、自分に打席が回ってくるよう祈る一方で、「(前の打者の)千葉がアウトになったら仕方ない」とも思えた。

 最高成績タイの準優勝だ。試合後、「支えてくれた仲間全員にありがとうと言いたい。これまで支えてもらった分、恩返ししていきたい」と吹っ切れた表情を見せた。(武井風花)

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