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7月23日の高校野球 大阪

2021年7月24日04時00分

 第103回全国高校野球選手権大阪大会7日目の23日、2、3回戦計17試合があった。堺は上宮太子を終盤で逆転。三国丘は延長十回サヨナラ犠飛で花園を破った。24日は3回戦16試合がある。

     ◇

(23日、高校野球大阪大会 堺6―5上宮太子)

 1点を追う九回裏2死一、三塁。逆転のチャンスに上宮太子のベンチは盛り上がっていた。

 打席に入ったのは上宮太子の4番、平日向(ひゅうが)君(3年)。四回には5点目の適時打を放っていた。「絶対に三塁ランナーだけでも返す」。変化球を打ち返そうと考えていた。

 1、2球目を見逃し、追い込まれた。「粘らないと」。あせってしまい、直球に手が出て、バットは空を切った。「みんなに申し訳ない」とうなだれ、整列した。

 甲子園出場経験もある上宮太子だが、大阪の選手がほとんどで、寮もない。そんな中、平君だけは地元和歌山県みなべ町を離れ、一人暮らしをしている。

 中学3年のとき、知人から練習量も多く、良いチームだと聞いて、野球部の練習を見学した。「選手が多くて競争もある。自分がどこまでできるか試してみたい」と感じた。

 入学当初は大阪府内の短大に通う姉と二人暮らしをしていたが、2年生になると一人暮らしに。毎朝6時半に起きて弁当を作り、朝練をこなした。練習が午後8時に終われば帰宅後も自炊をし、泥がついた練習着を洗濯する日々。毎日昼ご飯用に2合、夜ご飯用に2合の米を炊いた。テスト期間は家事、練習、勉強を両立させるのが大変だった。

 でも、多くの仲間に囲まれながらやる野球は楽しかった。この日の朝も「みんなで勝って次の試合につなげよう」とチームメートと声を掛け合った。

 この日、スタンドには母・香さん(41)も和歌山から駆けつけた。上宮太子に行くと聞いたときは親元を離れて生活するのが心配で「もう一度よく考えてみて」と伝えた香さん。だが、今は「久しぶりに帰ってくると手伝いもしてくれて、しっかりした」と息子の成長に目を細める。

 今朝、香さんからかけられた「今日もがんばれ」という言葉が力になり、いい試合ができた。親元を離れての生活を振り返り、「親のありがたさを感じました」。感謝の思いを胸に球場をあとにした。(甲斐江里子)

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