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7月23日の高校野球 佐賀

2021年7月24日04時00分

 第103回全国高校野球選手権佐賀大会(朝日新聞社、県高野連主催)は23日、佐賀市のさがみどりの森球場で準決勝2試合があった。第1シードの東明館は唐津商に勝ち、夏の大会で初めて決勝に進んだ。第3シードの佐賀北は佐賀商に勝ち、2年ぶりの決勝進出。決勝は同球場で25日午前10時から開催される。

     ◇

 唐津商のエース原丈太郎(3年)は1―6とリードされた四回からマウンドに立った。強豪東明館相手にもう点はやれない。「全力でいく」。そう思った。

 187センチの長身から投げ下ろす直球で押し、同じ軌道から落ちる変化球、振り上げた足で間を取る投法で打者のタイミングを外す。原の真骨頂の投球術で先頭打者を三球三振にうち取った。

 五回、絶対に打たれたくない打者に打順が回った。強打者、加藤晴空(そら)(同)。「相手チームを代表する打者。まっすぐ勝負と決めていた」。その気持ちを乗せた4球目の直球は自己最速タイの136キロ、5球目は137キロを記録。7球目、外角いっぱいの直球で空振り三振をとり、七回も遊飛に打ち取った。制球に苦しみながらも強力打線を無失点で抑えた。

 約1年、けがが絶えなかった。肩とひじを痛め、昨秋の4カ月間は投げることすら難しかった。今春にひじを手術。リハビリで調子を戻し、臨んだ最後の夏だった。

 新チーム発足時、エースで4番を背負うことになった重圧を1学年上の主将に打ち明けると「活躍しないと、と思うとプレッシャーになる。自分にできることを全力でやれ」。その言葉がいつも胸にあった。

 打撃で貢献しようと臨み、この日も初回の初打席で左中間に適時二塁打、五回に中越えの二塁打を放った。最終回1死満塁で迎えた好機。追い込まれた5球目をひっかけた打球は内野へ転がった。「何とか一本」。一塁へ走り、頭から滑り込んだ。公式戦で初めて見せた姿だった。その間に三塁走者が生還し、1点を返した。

 前夜の風呂上がり、父昭彦さん(51)に全身を30分マッサージをしてもらった。とくに会話はなかった。試合後、原は「全力でやりきった。後悔はない」と言い切った後、3年間をふり返り「支えてくれたお父さん、お母さんに感謝したい」と涙声に変わった。=敬称略(村上英樹)

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