めざせ甲子園 高校野球三重大会 24日に4強激突
2021年7月24日09時00分 朝日新聞デジタル
三重大会は24日、四日市市営霞ケ浦球場で準決勝2試合があり、注目の4強が登場する。第1試合は、シード校の津田学園と、今年で創部100年を迎える宇治山田商が対戦。第2試合は、今春の県大会覇者の津商と、昨秋の県大会で優勝した三重が激突する。頂点をめざす4校にとって、まさに正念場となる一戦だ。
■宇治山田商
第1シードの海星を破って、4強入りを果たした。今大会4試合のうち、3試合がコールド勝ちだ。打線は下位からでも得点でき、好機では長打を放つ力もある。ここまでタイプの異なる4人の投手を起用してきた。力強い直球が持ち味の牛江、高い制球力が武器の横手投げ前橋らを強肩強打の捕手三浦が束ねる。
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三浦航司主将 準々決勝の高田戦は要所をしっかり守り、点差を開いて勝利できた。取れるアウトをしっかりと取る野球を続ける。準決勝は難しい試合になると思うが、2年前の大会で先輩たちが果たせなかったベスト4の壁を突破し、頂上をめざしたい。
■津田学園
初戦のサヨナラ勝ちで勢いづき、2、3回戦はコールド勝ち。準々決勝は皇学館を相手に1点差で競り勝った。今大会4試合で長打は計12本。チームの精神的柱となる川瀬、広角に打ち分けられる神田を中心に勝負強い打者がそろう。ともに最速140キロ台の直球を投げるエース上野と窪田の好投手も擁する。
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犬飼慎之介主将 守りからリズムをつくって打撃につなげる野球を次の試合でもしたい。ここまで投手が頑張ってくれているので、打線で支えたい。昨年の先輩たちは甲子園をめざすことすらできずに、悔しい思いをしている。先輩たちのためにも甲子園に行く。
■三重
昨秋の県大会準優勝校の松阪商を破り、強豪がひしめくゾーンをノーシードから勝ち上がってきた。今大会4試合すべてで2けた安打を放ち、高い得点力を誇る。1番永井、4番池田はどちらも打率5割で、長打も狙える。2年生エース上山は最速143キロの直球で内角を鋭く突く。これまで失策1と堅守も光る。
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池田彪我主将 守備でリズムを整えて、先制点をとる戦い方をしてきた。次の相手の津商は、春の県大会でコールド負けしている相手。それだけに絶対に負けられない気持ちがある。一戦一戦、目の前の試合を精いっぱい戦い、頂点をとれたらいいなと思う。
■津商
春の県大会で初優勝した勢いそのままに、4強入りを果たした。今大会でも投打のバランスの良さを発揮し、順調に勝ち上がった。春の県大会を1人で投げ抜いたエース出口は、3試合で計21回3分の1を投げて18奪三振、1失点。磨き上げた制球力を武器に好投している。打線は4試合で計46安打と破壊力がある。
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松井紫温主将 出口、広のバッテリーを中心とした守備力の高さが強み。春の県大会で優勝したことが自信となり、どんなに劣勢でも焦らず、自分たちの野球ができる強い精神力を手に入れた。チャレンジャー精神を持って、全力でやり抜いていきたい。