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ホームスチール狙い通りでも 勝負師が悔やむフライ処理

2021年7月23日14時26分 朝日新聞デジタル

 (22日、高校野球兵庫大会 東洋大姫路6-5舞子)

 三塁上で虎視眈々(こしたんたん)とその機会をうかがっていた。

 初回、2死一、三塁。一塁走者が盗塁を試みる。相手捕手が二塁へ送球した瞬間、舞子の大西慶君(3年)は三塁ベースを蹴った。本塁に突っ込む。ホームスチール成功。一塁走者もセーフ。鮮やかな重盗にスタンドは沸き返った。

 勝負強さをかわれ、大会途中から1番打者を務めた大西君。この日も初回は四球を選び、二回は適時二塁打を放つなど、3打席連続安打で出塁する活躍をみせた。「リラックスするためのルーティン」として打席に立つ前にバットを頭上で1回転させる。実力校相手にひるむことなく、無心で食らいついた。

 悔やむのは、七回裏、2死三塁のピンチの場面。中堅手の大西君は、雲一つない青空に打ち上がった飛球を左翼手と同時に追いかけたが、見失った。落ちたのは数メートル前。「やってしまった」。記録は二塁打となり、三塁走者が生還。直後にさらに1点を追加され、逆転を許した。

 九回表は先頭打者。「スタンドで応援してくれる3年生の分まで」と挽回(ばんかい)を試みたが、二直に倒れた。チームの目標だったベスト8には、届かなかった。「勝ちたかった……」と悔しさをにじませた。(井岡諒)

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