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7月22日の高校野球 岩手

2021年7月23日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権岩手大会は14日目の22日、県営野球場で前日に雨天ノーゲームになった準決勝1試合があった。盛岡大付が12―4(7回コールド)で一関学院を破り、昨夏の独自大会決勝で敗れた雪辱を果たした。春季県大会決勝と同カードになった花巻東との決勝は、24日午前10時から県営で開かれる。

     ◇

 あと4点以上取り返さないとコールド負け。

 七回裏2死三塁で、4番の奥谷奏翔(かなと)主将(3年)に打席が回ってきた。

 すでにベンチではエースの伊藤龍紀投手(同)が泣いている。つられそうになったがこらえた。「絶対、次につなげて逆転する」

 振り抜いた3球目は、右翼スタンドに吸い込まれていく。笑顔で本塁を踏み、ベンチで仲間と「こっからだ」とハイタッチした。

 1年の秋から内野手でレギュラー。昨夏の独自大会決勝でも先発出場し、目の前の盛岡大付を破って10年ぶりの優勝を味わった。

 前主将の佐藤颯弥君から新チームを託されたとき、「お前がやんなきゃ、勝てないよ」と言われた。「優勝したのに行けなかった甲子園を先輩に見せたい」。そう心に決めた。

 昨夏の戦績から周りは「勝って当然」とみる。だが、自分を除いた新チームのメンバーは試合経験が少なく、先輩やコーチに「弱い」と言われる。その落差を埋めようと奮起した。

 練習では一番最初にグラウンドに来て、道具の準備を率先してやり、夜遅くまでバットを振った。終わったあとは、「つらいのは一瞬。でも後悔は一生残るからやり切ろう」と仲間を励ました。

 前日の試合は五回が終わり、同点で雷雨に見舞われ、ノーゲームになった。仕切り直しとなったこの日、先発したのは準々決勝でも投げた奥谷君だった。

 だが、ストライクが入らない。カウントを取りにいった球は痛打され、一回表に4点を奪われた。

 「意地でも取り返す」

 奥谷君は一回裏に適時打で1点を返し、六回裏には左前安打を放って、2点目のホームを踏んだ。

 しかし、一回2死でマウンドを譲った伊藤君ら投手陣も盛岡大付の強力打線を抑えられず、七回裏も奥谷君の2点本塁打のあとは、加点できなかった。

 球場を出るとき、応援に来ていた前主将の佐藤君らに声をかけられた。「お前が一番頑張っていたのを知ってるぞ」。ねぎらいの言葉に涙が止まらなかった。(西晃奈)

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