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7月21日の高校野球 石川

2021年7月22日04時00分

朝日新聞DIGITAL

 今春の県大会を制した小松大谷と、同大会で準優勝した日本航空石川が登場した。両試合とも本塁打が飛び出すなど、強力打線が力を発揮した。熱戦が続く大会だが、この日、野球部員が新型コロナウイルスに感染したとして星稜が出場辞退を発表。22日の準々決勝で対戦予定だった遊学館の不戦勝が決まった。

     ◇

 四回、先頭打者に真ん中に入ったスライダーを振り抜かれた。打球は左翼スタンドで弾んだ。「打ってくるとは思っていた」。マウンドの津幡のエース森林秀匡(3年)は落ち着いていた。続く2打者を連続空振り三振に打ち取った。

 昨夏の県独自大会でも、チームは準々決勝で小松大谷と対戦した。1年秋からエースナンバーを背負っていた森林は、試合途中で登板したが、走者を背負った焦りもあり2四球を与え、すぐに降板した。

 あの夏以来、さらなる成長を誓った。ベンチプレスなどの筋トレに加え、学校近くの小高い山を登ったり、やり投げに似た投てき競技「ジャベリックスロー」でバランス感覚を磨いたりした。高校入学時から球速は16キロ伸び、最速142キロとなった。

 今大会2回戦では実力校の輪島を相手に、9回を投げて11奪三振の好投。この日は3失点したものの、100キロ台の変化球と速球を織り交ぜて、強打の小松大谷打線から6三振を奪った。監督の北橋義仁(47)も「大谷打線をここまで抑えられるとは」と森林の成長に驚いていた。

 4番打者としての意地も見せた。八回、それまで3安打に抑えられていた相手投手の球を芯で捉え、中前安打を放った。

 「1年前から変わった自分を見せることができた」。試合には敗れたが、すがすがしい表情で語った。帽子のつばに書いた「本氣」の文字。「プロの世界を目指します」と上の舞台を意識した。(敬称略)(小島弘之)

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