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7月21日の高校野球 福井

2021年7月22日04時00分

 福井大会は21日、県営球場で決勝があり、敦賀気比が金津を下し、昨夏の独自大会を含めて4連覇を果たした。敦賀気比の夏の甲子園出場は10回目となる。全国大会は8月9日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。

     ◇

 八回裏1死走者なし。敦賀気比の3番、大島正樹主将(3年)が打席に入った。この回から金津の藤田貴志君(同)が再登板していた。

 序盤からリードする展開で、相手はここまで4試合をほぼ1人で投げ、疲れも見える。だが、大島君は「まだ球威がある」と気を緩めず、つなぐことに徹した。5球目の直球を捉え、内野安打。5番の前川誠太君(同)の左前安打で生還し、だめ押しの追加点を奪った。

 小1から野球を始めた。中学時代は京都のクラブチームでプレー。「個人としても成長でき、甲子園で勝てるチーム」と、敦賀気比に入った。1年の春の北信越大会から1番打者として出場し、その年の夏の甲子園も経験した。

 だが、力をさらにつけた昨夏、選手権大会は中止に。県独自大会で優勝したが、「野球ができるのは当たり前じゃない。先輩の分も勝たないといけない」と心に刻んだ。

 新チームでは主将に指名された。これまで副将になったこともなく、不安で仕方なかったが、前主将の岡村匠樹さんから「主将が弱気なことを言うな」と手紙をもらった。自分はプレーで引っ張ればいいと考え、実践した。

 昨秋の県大会で優勝し、北信越大会でも優勝。今春の選抜大会では強豪の常総学院に惜敗したが、続く春の県大会、北信越大会でまた優勝。北信越で負けなしのチームに成長を遂げた。

 試合終了後、チームメートは東哲平監督に続き、主将を胴上げした。1年の夏、一緒に甲子園を経験した前川君は「自分のことで精いっぱいの時もあったと思う。でも、大島のおかげで甲子園を決められた」。

 大島君は「甲子園で勝つには今のレベルでは足りない。大会までにもっと詰めていきたい」と次を見据えた。(柳川迅)

     ◇

 八回裏、5連打を浴び、3失点。それでも背番号1はずっとにこやかだった。「自分はエース。みんなも僕が打たれたらしょうがないと言ってくれる。最後は笑顔でと思って投げた」

 金津の左腕・藤田貴志君(3年)は振り返った。五回途中で降板し、センターを守ったが、「試合の流れを呼び込んでほしい」と斎藤滋監督が再登板させた。マウンドに立つと、大きな拍手が起きた。

 私学を倒して甲子園へ。そんな目標を持ち、県立の金津に進んだ。同じ県立で、勝ち上がれば準々決勝であたる予定だった福井商がコロナ禍で出場を辞退。「福商の分まで」との思いも力にした。準決勝までの4試合で被安打20、三振32、四死球4、失点2。前評判通りの活躍を見せた。

 だがこの日、138球を投げた準決勝の疲れが残っていた。制球が乱れ、初回に2死球、二回は3連打で先制された。五回も2四死球と連打で2点奪われ、救援を仰いだ。「甘い球は1球で仕留められる。そこが甲子園に行けるチーム。厳しいコースを狙い、少しずれると死球になった」

 大きく点差が開いた九回表。2死で打順が回ってきた。「真っすぐ!」。敦賀気比の本田克(かつき)投手(同)の声が聞こえた。直球に的を絞り、力いっぱい振った。ファウルで粘ったが、左飛でゲームセット。

 「これまでの野球人生で一番楽しかった。甲子園で投げたかったけれど、悔いはないです」。エースはそう言って笑った。(佐藤孝之)

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