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7月21日の高校野球 三重

2021年7月22日04時00分

朝日新聞DIGITAL

 三重大会は21日、4球場で3回戦8試合があった。松阪商、津商、津田学園のシード3校が8強入りを決めた一方で、第1シードの海星は宇治山田商を相手に2―3で敗れた。ともに春の県大会で8強入りした高田と暁の対戦は延長戦となり、高田がサヨナラ勝ちした。22日は準々決勝4試合があり、4強が決まる。

     ◇

 「これ以上、点差はつけられない。絶対に抑えてやろう」

 2点差で迎えた九回表、海星の水谷光希君(3年)は、意気込んでマウンドに上がった。この回の先頭打者を右飛に打ち取ると、2人目の打者には140キロ超の球を連発。自身最速の142キロのストレートで三振に仕留めた。

 海星中学校時代から「不動のエース」として期待されていた。だが、入部直後から右ひじを伸ばすと痛みを感じるようになった。だましだまし投げ続けたが、痛みは限界に達していた。3位になった昨秋の県大会では、わずか1イニングしか登板できなかった。

 「3年生の夏に間に合わせるためには最後のチャンス」と、昨年10月に右ひじの骨を削る手術をした。手術後の1カ月間は走ることも禁じられた。

 3月ごろからボールを投げられるようになったが、痛みへの恐怖は消えなかった。それでも「夏のためにはやるしかない」と、体のフォームを何度も確認。落ちている体力を走り込みで取り戻した。

 この試合、八回表2死二塁のピンチの場面で、名前が呼ばれた。1人目の打者で、打ち取ったかと思った一ゴロが内野安打に。その後、失策も絡んで奪われた1点があまりに痛かった。

 「八回を抑えられなかった。今は悔しい」。試合後の目は赤かった。(岡田真実)

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