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7月20日の高校野球 千葉

2021年7月21日04時00分

 第103回全国高校野球選手権千葉大会(県高野連、朝日新聞社主催)は20日、ZOZOマリンスタジアムで準決勝2試合があった。第1試合では、今春の選抜大会出場校の専大松戸の打撃が中盤からさえて、八千代松陰を7―2で破った。第2試合は、昨夏の独自大会優勝の木更津総合が投打で中央学院を圧倒し、12―3でコールド勝ちした。決勝は21日午前10時から、同スタジアムである。春夏連続出場か、3年ぶり8回目か――。甲子園への切符を手にするのはどっちだ。

     ◇

 「ここしかないよ。腕ふって投げて、流れ変えてこい」

 2点をリードされて迎えた五回裏。中央学院のエース・細谷怜央(りょお)投手(3年)は、相馬幸樹監督にこう声をかけられて、この夏初めてのマウンドに登った。糠谷翔大投手(2年)が木更津総合打線につかまり、救援のマウンドだった。

 細谷投手は今春から右ひじを痛め、5月からは練習試合ですら投げられずにいた。「ひじなんてぶっ壊れてもいい」。甲子園への強い気持ちで、この日、細谷投手は痛み止めを飲んで臨んでいた。

 しかし、ひじにはまだ痛みが残り、変化球の制球が定まらない。いきなり四球を出すと、1死後にまた四球。9番打者は三球三振に仕留めたが、次打者にもボール球が3つ先行したところで、降板となった。

 今大会、エース不在のこれまで5試合は、糠谷投手を中心に5投手で勝ち進んできた。糠谷投手は「細谷さんが投げるまでは自分が試合をつくらないといけない」と力投。準々決勝の千葉黎明戦では、鋭い変化球を武器に、12奪三振で完封と圧巻の投球を見せた。

 この回、エースを救援したのも、再び登板した糠谷投手だった。自分がどうにかして抑えて勝てれば、明日も細谷さんが投げられる――。しかし、プレッシャーがのしかかってきた。

 2死球と四球などで広げた2死満塁のピンチで、相手の4番打者に満塁本塁打を打たれた。六回裏にも追加点を奪われ、七回コールド負けに終わった。

 試合後、細谷投手は「最初から投げられなくて本当に申し訳なかった。これまでマウンドを守ってくれた糠谷には感謝しかない」とうつむいた。

 この夏、エースが投げたのはわずか17球。だが、細谷投手は「球場の真ん中にいる実感がうれしくて気持ちよかった」と話した。復活を待ち続けた糠谷投手は「マウンドに上がる細谷さんは『エース』という感じでかっこよかった。細谷さんの思いを背負って、来年は絶対優勝したい」。

 『エースの重み』は、確かに伝わった。(竹中美貴)

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