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不在の主将に代わりチーム鼓舞「戻るまで負けられない」

2021年7月20日12時39分 朝日新聞デジタル

 (19日、高校野球宮城大会 仙台商3-4聖和学園)

 太陽が照りつけるマウンドで、仙台商の先発、宮沢太陽君(3年)は何度も汗をぬぐっていた。

 2日前の仙台育英戦にも先発。打たせてとる投球で4回を無失点に抑え、大波乱の起点となった。この日も強力打線を封じ、エース斎賢矢君(3年)につなぐ狙いだった。

 その立ち上がり。先頭打者に二塁打を許すと、その後の安打2本でいきなり2失点。スライダーが甘く入った。一回を終え斎君に託すことになった。

 今大会に入ってから、チームは主将の松本陽葵(はるき)君(3年)が不在のままだ。開会式の途中で体調不良になって倒れ、復帰できずにいた。「松本が来るまで負けられないぞ」。それがチームの合言葉になった。

 試合前、野球部のグループラインには、主将から「油断せずに目の前の試合を全力で戦ってきて」とのメッセージが届いていた。

 三回1死二塁。主軸でもある宮沢君に打席が回ってきた。「投手としてはダメでも、打撃で貢献したい」と向かった4球目。高めの直球を中前に運ぶと、1点を呼び込んだ。ベンチが盛り上がり、逆転への糸口が見えた。

 六回に1点を追加して同点に追いつき、八回に勝ち越し。だが、九回裏に失点して、また並ばれた。一進一退だ。「誰か支柱がいないと崩れる」と感じた宮沢君は、いつも以上に声を出した。「大丈夫、大丈夫! 気持ち、気持ち!」

 10年ぶりに仙台育英を破ったことで、「自分たちの野球は強豪にも通用する」という自信がチームを勢いづけていた。甲子園までもう少し。だが――。

 延長十二回で右翼線にサヨナラ打を放たれ、ゲームセット。

 試合後、悔しさを引きずりながら、「力は出し切れた」と言いきった。それでも、主将には申し訳なさがある。そう感じながらスマホを開くと、主将からは「ベンチ入りできなくてごめん」というメッセージが届いていた。(武井風花)

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