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目指せ甲子園、白球を追う女子高校生たちの思いとは

2021年7月20日18時09分 朝日新聞デジタル

 初の甲子園へ――。24日に開幕する第25回全国高校女子硬式野球選手権大会(兵庫県丹波市など)には過去最多の40チームが出場する。決勝は初めて阪神甲子園球場での開催となる。高校球児の憧れの「聖地」を目指し、白球を追う東海地方の女子高生の思いを聞いた。(佐藤瑞季)

 「いきまーす」。6月下旬、岐阜第一高校(岐阜県本巣市)のグラウンドに、女子野球部員の元気な声が響いた。打撃マシンを使った練習で、力強いスイングで次々とボールを打ち返す。

 部員36人のほとんどは野球経験者で、トップアスリート育成を目指すスポーツコースに在籍する。多くは県外出身者だ。校内に寮とグラウンドがあるなど練習環境は整っている。

 甲子園の常連校、花巻東高校(岩手)出身の鹿川大翔(ひろと)監督(31)は昨年の就任まで岐阜第一の男子野球部のコーチを務めていた。「男子トップと同じ質の練習をしている。筋力以外、何も変わらないので」。「考える野球」を目指して、実戦形式を多く採り入れる。顧問の元女子プロ野球選手、小久保志乃さん(33)は、選手たちの生活面なども支える。

 「今年から、甲子園が夢じゃなくなった。絶対に結果を出します」。中堅手の千葉愛希選手(3年)は意気込む。

 少年野球チーム監督の祖父の影響で小2から野球を始め、夢中になった。東京都出身で中学校では、強豪の女子硬式野球クラブ「モンスターレディース」で練習を積んだ。

 中3の時、進学に悩んだ。当時は小学校から大学まで続くエスカレーター式の学校に通っていた。付属の高校には男子野球部しかなく、練習だけでも参加したいと伝えたが認めてもらえなかった。

 プロになって、日本代表の4番として世界大会で優勝する――。自分の目標を達成するため、練習に思う存分打ち込める環境がある岐阜第一を選んだ。長打が打てるように、納得いくまで毎日300本以上は素振りする。「甲子園でホームランを打って優勝したい」

 名古屋市出身の長谷川梨実(らみ)選手(3年)は「絶対に憧れの甲子園の土を踏みます」と話す。小2で野球を始め、四つ上の兄と同じ地元の少年野球チームへ。男子ばかりでつらいこともあったが、負けず嫌いな性格で、逃げたくないと、辞めなかった。女子野球の愛知県選抜メンバーに選ばれ、全国大会にも出場した。

 中学では、刈谷市の女子軟式野球クラブ「愛知アドバンスジュニア」に入った。仲の良い友人が、高校でも女子野球を続けると聞き、「じゃあ私もやろうかな」と進学を決めた。

 今は鹿川監督のもとで教わる「考える野球」が楽しくて仕方ない。この場面ではどんなプレーをするべきか。選手たちも互いに意見を出し、助言し合う。本音でぶつかり合うことで、選手同士の理解が深まり、試合でも息が合ってきたと感じている。

 甲子園は小学生の頃から毎年家族や友人と見にいっていた憧れの舞台だ。大きくて迫力ある球場で、いきいきとプレーする選手の姿を見てかっこいいなと思っていた。

 「今まで野球だけしかやってこなかった人生。違う可能性も探してみたい」。今大会で野球はやめるつもりだ。「幼い頃から、夢みてきた甲子園で、最後の瞬間を笑顔で終えたい。だから今、全力で練習します」(佐藤瑞季)

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