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7月19日の高校野球 岩手

2021年7月20日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権岩手大会は12日目の19日、県営、花巻の2球場で準々決勝計4試合があった。水沢工が延長十一回を制して、1983年以来38年ぶりに4強入りしたほか、春季県大会優勝の花巻東と準優勝の盛岡大付、昨夏の独自大会覇者の一関学院が勝ち上がった。20日の休養日を挟み、21日の準決勝で4強が激突する。

     ◇

 3点を追う九回表はすでに2死。走者はいない。

 この場面で代打に送られたのは、盛岡中央の中川青空(そら)投手(3年)だ。

 「流れを変える一発を打つ」

 そう意気込んで振り抜いた5球目は、詰まってセカンドへ。けがをするからとこれまで避けていたヘッドスライディングで、一塁に突っ込んだ。

 投手になったのは高校に入ってから。同じ学年に投手がおらず、テストを受けたら選ばれた。

 本当はチーム全体を見渡し、指示を飛ばす捕手になりたくて、当初は練習に熱が入らなかった。

 だが、変化球を覚え、打たせて取れるようになると、がぜん楽しくなった。

 そして昨秋、新チームで背番号「1」をもらい、責任感が芽生えた。球速を上げようと、冬は下半身強化に取り組んだ。

 迎えた夏、もらった背番号は「10」だった。「1」を背負ったのは、2年の斎藤響介君。直球は最速149キロの本格派だ。

 周りからも「冷静」と言われる自分だが、「結構悔しかった」。望んでなったわけではない投手、いつしか、エースにこだわるようになっていた。

 1、2回戦は斎藤君が完投し、出番が回ってきたのは3回戦。春に練習試合で10点以上取られ、敗れた福岡が相手だったが、3失点に抑えて雪辱を果たした。

 この日の先発は再び斎藤君。互いに点を取り合う展開から、五回以降は両チーム決め手を欠いて、膠着(こうちゃく)状態に陥った。

 しかし八回裏、疲れで浮いた球をスタンドに運ばれ、その後ボールが先行していた。ベンチまで伝わる焦りに、中川君は「勝ちたい気持ちを出せ」と叫んだが、さらに2点を奪われ、試合は決した。

 盛岡大付には、春季地区大会で16―1のコールド負けをしたが、ここまで食い下がった。チームは確実に強くなっているうえに、レギュラーは斎藤君をはじめ下級生が多い。

 「次は絶対1位を取れると思う」。後輩が出場する甲子園に応援へ行けるのを、楽しみにしている。(西晃奈)

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