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7月19日の高校野球 熊本

2021年7月20日04時00分 朝日新聞デジタル

 3回戦はシード校が次々に姿を消す波乱の展開となった。19日、熊本北が第1シードの東海大熊本星翔を2点差で下した。八代清流は翔陽を破って初の8強。有明も城北に競り勝った。済々黌を破った熊本国府を含め、いずれもノーシードで勝ち上がった4校がまず8強に名乗りを上げた。

     ◇

 2点を追う八回裏2死二、三塁。東海大熊本星翔の植田麗(りく)(3年)が打席に入った。追い詰められた第1シードが迎えた好機。今春の県大会で本塁打2本を放つなど、長打力で知られる打者。スタンドがざわめいた。「逆転の一発を期待されているのがわかった」。しかし植田は冷静に、頭の中でチームスローガン「繫心(けいしん)」を復唱していた。

 東海大熊本星翔は毎年、新チームを結成するとその年のスローガンを決める。昨年は2018年に出場した甲子園の切符をもう一度勝ち取る決意を込めた「奪還」だった。しかしコロナ禍で選手権大会が中止となり、3年生は志半ばで引退した。その思いを背負って甲子園を目指そうと決めたスローガンが「繫心」。植田も「先輩たちの思いを繫(つな)いで、自分たちも繫ぐ野球をする」と意気込んで今大会に臨んだ。

 初戦では4番打者だった植田はこの日、打線に勢いをつけることを期待されて1番で出場。2安打、2四球で5打席のうち4度出塁した。しかしチームは初回に1点先制した後、犠打や四球、盗塁も絡めて何度も得点機を迎えながら、どうしても追加点を奪えない。その間に、熊本北は少ない好機に着実に得点し、3点を挙げた。「苦しい展開は想像していたが、思ったよりチームの調子がよくなかった」

 そして迎えた八回の好機。「甘い球がきたら仕留める」。そう決意を固めた打席。3球目を思い切り振ったが、空振り。

 そのとき、ベンチから仲間の声が聞こえた。「ヒットよりねばれ!」「次につなげるぞ」。やるべきことを思い出した。「繫心」。深呼吸をして打席に入り直すと、次の2球を見極めて四球を選び、小さくうなずいて一塁に向かった。

 この場面でも得点は奪えなかったが、「自分たちの野球はできた」と納得した様子で話した。「勝てない試合ではなかったが、相手が一枚上だった。ここまで一緒にこられたみんなに感謝を伝えたい」(屋代良樹)

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