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7月18日の高校野球 宮城

2021年7月19日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権宮城大会は10日目の18日、4回戦4試合があった。今春の選抜大会に初出場した柴田が仙台西に1点差で敗れた。仙台西の8強入りは2002年の夏制覇以来。仙台三は延長十回で富谷にサヨナラ勝ち。19日は準々決勝2試合が石巻市民である。

     ◇

 初回にいきなり1点をもぎとり、柴田は勢いに乗っていた。先発したエース谷木亮太君(3年)も調子よく投げ込む。切れのある直球に多彩な変化球。春の選抜出場の原動力となった緩急ある投球で、四回までノーヒット。前日、父に見せていた不安は消えていたようだった。

 守備で流れを作るのがチームの持ち味だ。だが、そこにほころびが出た。

 五回、先頭打者に出塁を許すと、その後、遊撃手の遠藤瑠祐玖(るうく)主将(3年)がゴロを後ろにそらし、1死一、三塁のピンチ。めったに見せない主将のミスに動揺が広がる。

 続くスクイズで同点に追いつかれ、次打者には甘く入った直球を足もとにはじき返された。

 勝ち越しを許してからの守備タイム。「この点差なら大丈夫だから、楽しく投げろ」と言われ、落ち着きを取り戻した。

 前日、父の健士さん(56)と家の前でキャッチボールをした。宮城大会では、県内無敗を誇る仙台育英が姿を消す大波乱が起き、有力選手を抱える東陵も敗退していた。何が起こるかわからない「夏の怖さ」に不安を募らせていた。健士さんは「思い切り投げるしかないよ」と送り出した。

 1点を追う九回裏。ベンチ前で円陣を組み、声を出しあった。

 「もう気持ちだけだぞ!」「今までどんなピンチでも乗り越えてきた。絶対にいけるぞ!」「おう!」

 1死一塁で打席が回ってきた。「2失点は自分の責任。打ちたい」。ファウルで粘った後の5球目。右直が併殺となり、ゲームセット。

 この春、夢だった甲子園のマウンドに立てた。もう一度、あそこに戻りたかった。それでも試合後、「このチームに入ってから、すごくいい経験ができた。ありがとう」と仲間たちへの感謝を口にした。(武井風花)

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