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優勝の沖縄尚学、捉えた変化球 実戦不足はね返す対応力

2021年7月18日17時56分

朝日新聞DIGITAL

 (18日、高校野球沖縄大会 沖縄尚学5-2中部商)

 狙っていた。わずかに浮いた外のスライダー。沖縄尚学の3番、仲宗根皐(こう)(3年)は左足をぐっと踏み込んだ。「よし、来たぞって。力が入りました」。同点の五回2死二塁。勝ち越しの適時打が左翼手の前で弾むと、ベンチがわいた。

 チームは、この鋭く曲がる相手投手のスライダーに手を焼いていた。五回2死までの5三振はすべてこの球を振らされたものだ。仲宗根皐も前の打席で三振に倒れていた。「絶対にまた来る。やり返したかった」。主将の意地だった。

 コロナ禍で6月は約3週間、リモート授業となり、自主練習が続いた。全体練習が再開されても、練習は制限された。4月の春季大会以降、練習試合は1度しかできなかった。

 「実戦不足なので、大会中に、試合中に成長していこうと言ってきた」と比嘉公也監督。仲宗根皐の一打からチームは勢いづき、低めのスライダーも見極められるようになった。

 対応力を示し、つかんだ甲子園。優勝の瞬間は、緊急事態宣言下で練習ができていない他校の選手の心情を察し、控えめだった。仲宗根皐は言う。「特別な夏なので、喜ぶのは甲子園で勝つまでとっておきます」=沖縄セルラー(山口裕起)

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