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7月17日の高校野球 岐阜

2021年7月18日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権岐阜大会(岐阜県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は17日、5球場で2回戦の残り14試合があった。第2シードの東濃実と大垣日大は、順調に初戦を突破した。昨夏の独自大会を出場辞退した岐阜高専は延長の末、大垣東にサヨナラ勝ちした。18日は4球場で3回戦8試合が予定されている。

     ◇

 「なんとか仲間をかえしたい。つなげなきゃ」

 大垣東が1点を追う四回表。2死二塁で打席に立った渡辺有義人(あぎと)主将(3年)は、祈るような気持ちだった。2球目の高めのカーブを思いっきり振ると左前安打に。二塁走者が生還して追いつくと、ベンチは最高潮の盛り上がりを見せた。

 渡辺主将は高1の夏に途中入部した。中学時代に野球が嫌いになってしまい、高校入学当初は部活動をせず、週6日ボクシングジムに通う生活をしていた。野球部の応援にも行かなかったが、知り合いの他校の女子生徒が所属するチアリーディング部の応援を見に行った夏の岐阜大会で、再び野球に出会った。

 ベンチに戻ってくる仲間を温かく迎える選手や、スタンドで応援する生徒の姿に目を奪われた。悩んだ末に「高校野球は今しかできない」と、7月下旬に入部した。

 部員たちは皆すぐに受け入れてくれた。ボクシングで体を絞っていたこともあり、バットを重く感じたり、球を遠くに飛ばせなかったりとブランクも感じた。だが当時の主将が毎朝の自主練習に誘ってくれ、一緒に筋トレをしながら克服した。高2の秋に主将になると、「全員が生き生きと楽しく野球に取り組めるチーム」をめざした。

 この日の岐阜高専戦でも最後まで声を切らさず仲間を励まし続けた。五回以降、互いに追加点を許さない展開が続いた。ピンチをしのぐと毎回スタンドはわき、仲間は笑顔で「よくやった」と迎えてくれた。そのたびに「野球に再び出会えて良かった」と喜びをかみしめた。

 延長十一回にサヨナラ負けを喫したが、「2年前に憧れた高校野球の熱い雰囲気を味わえて、本当に楽しかった。後悔はまったくない」。仲間とともに、晴れやかな表情で球場をあとにした。(佐藤瑞季)

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