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7月15日の高校野球 石川

2021年7月16日04時00分 朝日新聞デジタル

 雷雨で試合は何度も中断した。談笑してリラックスしたり、横になって休息を取ったり……。選手たちは、思い思いに試合再開を待っていた。この日は県立野球場で2試合が開かれた。金沢錦丘―金沢商では、激しい乱打戦が繰り広げられた。

     ◇

 同点の四回、1死二塁。鋭い打球がセンターに飛んだ。金沢商の三塁コーチの前田達実(3年)はめいっぱい右腕を回した。

 「前田が回すなら間違いない」。二塁走者の細川太志(同)は迷わずに三塁ベースを蹴り、勝ち越しの本塁を踏んだ。前田は試合後こう語った。「細川はいつも1歩目が早いから、本塁まで間に合うと思った」

 身長159センチと小柄だが、体全体を使って指示を出す。その動きは「時々ボックスを飛び出して、審判の方に注意される」ほどダイナミックだ。

 2年の夏。走塁練習でコーチを務めた際に、周りから褒められた。以来、三塁コーチとして実戦を重ねていった。

 足の速さはもちろん、部員の走塁の癖は頭に入っている。試合前は、相手チームのシートノックを観察。外野手らの肩の強さや守備位置を確認し、試合時の判断材料を集める。

 「指示を信じてもらうためには、信頼されていなければいけない」。3年春からは学校で生徒会長を務め、朝は元気にあいさつ運動。お菓子作りが得意で、部員の誕生日にタルトやケーキを振る舞う。

 そんな前田を、周りは親しみを込め、こう評する。「三塁コーチャーのプロ」

 次は、春の県大会でコールド負けを喫した鵬学園と対戦する。春の大会で対戦した際は、誤った指示を二塁走者に出し、アウトにさせた苦い経験がある。

 春の失敗を繰り返さない。「プロ」は、そう誓っている。(敬称略)(小島弘之)

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