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ラブコメ書いたら配球読めた 鍛えた想像力で打撃好調

2021年7月15日16時26分

 (15日 高校野球愛媛大会 今治西3-5新田)

 朝ご飯を食べて部屋に戻ると、黒いカーテンを閉め切り、ひとり学習机に向かった。ライトに照らされたルーズリーフに、ボールペンを走らせた。全国高校野球選手権愛媛大会に出場する新田(愛媛)の1番打者、長谷川聖天(せいや)君(3年)は昨年の春、1日2時間を小説の執筆に費やした。

 コロナ禍の休校期間中、学校で野球はできず、ゲームをするのも飽きていた。はまったのが小説だった。

 「マンガと違って、登場人物がどんな姿かを自分で想像するのが、面白い」

 気に入った作品をまねて、オリジナルの小説を書き始めた。ジャンルはラブコメディー。困っていた幼なじみの女の子を助けたことから、互いの気持ちに少しずつ気づきだす物語だ。

 登場人物の背景や人柄に想像をふくらませ、「理想の恋愛」を詰め込んだ。

 ルーズリーフに20枚ほど書いたところで、休校期間が明けた。野球に再び取り組むと、変化に気づいた。

 次打者席で相手投手のフォームを見ていると、「勝手に配球を予測できる感覚があった」。小説を書いて想像力が鍛えられたからだ、と思った。

 事実は小説より奇なり。「配球を読む力、予測力がすごい。なんでか分からんけど、みんなが打てん投手を苦にしない」。岡田茂雄監督も、そう評する。

 今春の愛媛県大会は準決勝で3安打1打点。決勝でも安打を放ち、好機で結果を出す1番打者として優勝に貢献した。

 1990年春、選抜大会に初出場して準優勝し、「ミラクル新田」と呼ばれたが、夏の甲子園にはまだ出ていない。チームは今年「歴史を変える」をテーマに掲げる。

 15日、愛媛大会の初戦で、甲子園春夏通算27回出場の今治西に勝利した。想像力たくましいリードオフマンは四回、勝ち越しの犠飛を放った。

 「自分がサヨナラ本塁打を打つパターンもあります。強いチームに勝って、流れに乗りたい」。この夏、甲子園に行くシナリオは、もう出来ている。(照井琢見)

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