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病気で野球離れた僕 「うざい」年下と迎えた4年目の夏

2021年7月15日14時35分 朝日新聞デジタル

 (14日 高校野球長野大会 長野西1-3上田西)

 四回裏、長野西の渡利泰成(3年)が先頭打者を三振に取ると、記録員の市村侑也(同)は大きく拍手し、またすぐスコアブックに集中した。市村がベンチに入るのは今年初めて。接戦となった試合を記録しながら、最後まで仲間に声援を送り続けた。

 市村にとって今年は「4年目の夏」だ。高校1年のとき、「起立性調節障害」と診断された。授業への出席日数が足りず、1年次に留年を経験した。

 せっかく入部しながら留年を機に野球から遠ざかりかけていた市村に、「野球やろうよ」と声をかけ続けてきたのが主将で正捕手の南畑瑠哉(同)。1年の頃から市村と同じクラスだ。

 「うざいくらい、ずっと言われてました」と市村。笑って振り返るが、それが胸に響いた。

 一方の南畑も、苦しい時は市村に相談を持ちかけた。年上だが、親しみを込めて「いっちー」と呼びかけて話すと、気軽に応じてくれて頼もしかった。

 市村は昨年の独自大会が終わってから、引退するか迷ったという。しかし、仲間たちから返ってきた声は「一緒に戦おう」。

 打撃投手やノッカー、相手を分析する役割に回り、みんなを支えてきた。

 3人いる記録員のなかで、市村は強豪とあたるまで「温存」されてきた。「市村までつなげよう」がチームの目標に。そして2、3回戦と勝ち進んだ。

 この日の試合、南畑は「配球が甘かった。市村と甲子園に行きたかった」と涙を浮かべた。この姿を見ながら市村はこう応えた。「(南畑が)一番チームのことを考えてくれてたと思う。今までありがとう」(高億翔)

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