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病気乗り越え、1打席にかけた夏 九回2死代打で登場

2021年7月15日14時14分 朝日新聞デジタル

 (14日、高校野球香川大会 志度4-0高松桜井)

 九回裏2死走者なし。高松桜井の松田有己君(3年)が代打を告げられた。差は4点。「自分が出て次につなぐ」。相手投手をしっかりと見据えた。

 1ボール2ストライクの4球目。初めてバットを振ったが、空を切った。

 1年生の冬、練習前の部室で着替えていた。すると突然、意識が遠のいた。頭に強い痛みを感じ、先輩の野球バッグの上に倒れた。

 幸い意識は取り戻したが、原因がわからず、病院を転々とした。2年生になったばかりの4月、「脳脊髄(せきずい)液漏出症」と診断された。髄液が硬膜外に漏出して頭痛やめまいなどを引き起こす病気だ。すぐ入院し、ベッドで寝たきりの2カ月間の治療が始まった。17歳の誕生日だった。

 退院後、野球部に復帰したが、「いつ倒れるかわからない」という不安がぬぐえなかった。野球の調子も上がらなかった。

 3年生になる春の県大会前、マネジャーへの転向を申し出た。「不完全燃焼のままでいいのか」。馬場博史監督に問われ、悔しさがこみ上げた。

 1打席にかけると決めた。夏に向け、必死にバットを振り込んだ。

 馬場監督はその姿を見ていた。「打撃練習での気合が違った。大事なところで絶対に使うつもりだった」

 凡退したら試合終了となる打席を託されたが、望んだ結果は出なかった。それでも松田君の表情は曇っていない。「仲間や監督の支えがあってここまで来られた。諦めないでよかった」(谷瞳児)

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