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7月14日の高校野球 石川

2021年7月15日04時00分 朝日新聞デジタル

 梅雨が明けた。太陽が球場に照りつけ、夏の雰囲気をもり立てた。この日は県立野球場で2試合があった。公立校同士の対決は、終盤で激しい点の取り合いがあった。

     ◇

 一回1死三塁。金沢西のエース北市優太(3年)は4番打者と向き合った。

 カウントは、3ボール1ストライク。「球数を抑えなければ」。焦っていた。5球目、スライダーが真ん中高めに甘く入った。打球は左翼スタンドで弾んだ。

 100球。1試合の球数がそれ以上になると、スタミナが落ちる。過去の試合がそうだった。エースとして9回を投げきるには、1回あたり12球以内に抑えたい。そんな気持ちで臨んだ試合だが、序盤で球数が増え、焦りで甘いコースに球がいくようになった。二回までに4失点。マウンドを降りた。

 スタミナ不足と格闘した日々だった。1年の冬、肺炎を患い、2週間ほどチームの練習を離脱。体力をつける冬のトレーニング期間に体を動かせず、昨秋の県大会では、スタミナ不足で終盤に失点を重ねた。だから、2年の冬は、10~15キロの重りを持って300回のスクワットをし、約150メートルのトラックを30周した。体重は一冬で8キロ増し、球速も上がった。

 そんな姿に監督の川場裕佑(55)は「高校3年間で、球の力強さ、制球力、メンタル面など全てにおいて成長した」と信頼を寄せる。春の県大会では3試合とも100超の球を投げ、今大会もコールド勝ちした1回戦は93球だった。ただ、それでも球数を抑える意識は今もあり、この日の試合でそれが裏目に出た。

 7点差の六回、監督はそんなエースを再びマウンドに立たせた。

 球数は気にはならなかった。多彩な変化球を武器に、コースをつく丁寧な投球をした。「自分らしい投球ができた」。最後にそう思えた。(敬称略)(小島弘之)

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