7月14日の高校野球 福岡
2021年7月15日04時00分 朝日新聞デジタル
福岡大会9日目の14日は3回戦10試合があった。祐誠はシードの久留米商の好投手を攻略し、競り勝った。八女は九回裏に5点差から同点に追いつき、延長10回サヨナラで福岡中央を破った。3回戦は15日の2試合ですべて終わり、17日からは南部と北部のチームがぶつかりあう4回戦が始まる。
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祐誠の1番打者・吉田海翔君(3年)が得意の足を生かし、久留米商との接戦での勝利に貢献した。
3点を先取されて迎えた祐誠の初回の攻撃。「まずは自分が出塁して1点ずつ返していこう」。スライダーを狙い、センター前にはじき返した。相手投手が得意にしている球種で、打撃練習を繰り返していた。
出塁すると、投手の牽制(けんせい)や投球のモーションを探った。「いける」。盗塁を決め、その後、チーム初得点となるホームを踏んだ。
三回裏も安打で出塁すると、その次の投球で盗塁。「最初の出塁でタイミングをつかみ、自信がありました」。リズムを崩した相手投手は四死球が続き、チームはこの回に逆転した。
この日は2安打3盗塁2得点。遊撃の守備でも相手の好機にファインプレーで失点を防ぎ、要所で走攻守に活躍した。「次もどんどん走っていきます」と、自信をみなぎらせていた。(吉田啓)