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7月13日の高校野球 佐賀

2021年7月14日04時00分 朝日新聞デジタル

 佐賀大会(朝日新聞社・佐賀県高野連主催)は13日、佐賀市のさがみどりの森球場で1回戦1試合と2回戦2試合があり、太良と嬉野、第1シードの東明館が勝ち進んだ。14日は、同球場とブルースタジアム(佐賀市)で2回戦の計6試合がある。

     ◇

 試合にピリオドを打つ「最後の打者」がどの試合にもいる。サヨナラを演出する打者もいるが、多くは試合の幕切れを背負う。9回2死からのストーリー。13日、佐賀大会で3人がそれぞれの思いを胸に、最後の打席に立った。

 第1試合。太良に4点差をつけられた9回2死。鹿島の江口大介(3年)は打席に向かうとき、ベンチをみた。「思いきり振れ」。監督は両腕でスイングするジェスチャーをした。

 江口は春先までは控えだった。守備に自信はあったが打撃で伸び悩び、昨秋から毎日、素振り500回を課した。つらいとき、控えだった自分を思い出した。自信もつきレギュラーをつかんだが、大会前に調子を落とした。背番号は12番になった。

 この日、同点の七回2死三塁の場面で、代打を告げられた。四球を選んだが得点に結びつかなかった。

 最終回。狙った初球の直球をフルスイングした。打球は力なく内野へ。一塁へ全力疾走し、二塁へ向かおうとしたとき、試合終了を知った。「最後の打席で振り切ることができた。悔いはない」。江口は試合後、そう言った。

 シーソーゲームの展開となった第2試合。1点差で迎えた九回裏の龍谷は、2死から粘り、死球と安打でサヨナラの走者が出たところで、主将の福重友太(3年)に打順が回った。

 小1から野球を始め、甲子園を目指して龍谷に入り主将に立候補した。昨夏の独自大会の優勝校は新チームで初戦負けが続いた。チームをまとめるには自分一人では限界があると、3人の副主将とミーティングを繰り返した。「打線」となるために一人一人ができることは。先の塁を狙う積極性はどうすれば――。光明がみえて臨んだこの大会で、初戦を競り勝ち、臨んだ2回戦だった。

 「主将、決めてくれー」。打席に向かうとき、叫び声が聞こえた。「練習を信じろ。必ず打てる」。そう思いバットを構えた。5球目で中飛を打ち上げた。一塁へ駆ける間、「(外野手の前に)落ちてくれ」。繰り返した願いは、届かなかった。

 「競った試合では、僕らのような練習では勝てないんだと、後輩に教えることができた」

 第3試合で、最後の打者となったのは、伊万里実の金ケ江将豊(2年)だった。3球で二飛に終わった。試合後、「一緒に頑張ってくれた先輩たちに申し訳ない」とうなだれた。「つらいことがあれば、きょうの日を思い出す」。そう来年を期した。=敬称略(大村久)

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