スポブルアプリをダウンロードしよう

  • Sportsbull Android App
  • Sportsbull iOs App

すべて無料のスポーツニュース&動画アプリの決定版!

QRコードを読み込んでダウンロード

Sportsbull QRCode

7月13日の高校野球 石川

2021年7月14日04時00分 朝日新聞デジタル

 セミの鳴き声と太鼓の音が響く石川県立野球場で、13日は2回戦3試合があった。昨夏の県独自大会で4強入りした津幡は、輪島と白熱した投手戦を繰り広げた。加賀と宝達からなる2校の連合チームも登場した。

     ◇

 六回2死一、三塁。連合チーム(加賀・宝達)のエースとしてマウンドに立つ加賀の小泉裕次郎(3年)の直球は、左中間にはじき返された。0―10。コールド負けが決まった。

 悔しさがこみ上げてきた。一方で、投げる直前に同じ加賀の部員で、二塁手の村中晃(2年)の「落ち着いていこう」というかけ声も耳に残っていた。

 助っ人を除いて、2人しかいない加賀のもう1人の選手。ベンチ前に整列し、相手の校歌が流れてくると、小泉はそんな村中との日々を思い返していた。

 入学した時、野球部員はいなかった。放課後は、監督の北野智也(32)とキャッチボールをして打撃練習をする。240球ほど打った後は、監督と2人で球拾い。そんな毎日だった。

 村中が入部したのは、小泉が2年の春。初心者だったが、練習相手ができ、うれしかった。ゴロの捕球や打撃フォームなど野球の基本を教えた。「晃」「裕次郎さん」。いつしか2人はそう呼び合い、励まし合いながら、冬の厳しい練習を乗り越えてきた。「少人数のチームで文句も言わずに、自分に黙々とついてきてくれた」。村中がいたから、高校の野球生活は楽しいものだった。

 小泉は、球場から帰宅する車の中で、村中に「今までありがとう。つらいこともあるけれど、これからも頑張って」と伝えた。ただ、自分が引退すれば、村中は1人になる。

 だから、この夏も、時間を見つけては、練習に付き合うつもりだ。(敬称略)(小島弘之)

関連記事

アクセスランキング

注目の動画

一覧へ