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7月11、12日の高校野球 愛媛

2021年7月13日04時00分

 第103回全国高校野球選手権愛媛大会は11、12日、3球場で1回戦計12試合があった。11日には西条農が今大会初の延長戦の末、内子を破った。12日は昨夏の独自大会優勝校の松山聖陵がコールド勝ち。準優勝校の宇和島東もサヨナラ勝ちで2回戦に進んだ。13日は西条市ひうち球場など、3球場で1回戦計6試合がある。

     ◇

 「よっしゃー、おらー!」。8点をリードされて迎えた五回表の守り。相手の攻撃を三者凡退に抑え、松山北の捕手、重見太陽主将(3年)は叫んだ。

 二回に四球や失策を突かれて一挙6点を奪われ、三回には本塁打を打たれるなど、苦しい状況が続いていたが、「諦めなければ、甲子園に近づける」。気合を入れ直した。

 高校野球が大好き。「負けたら終わり。だから、プロ野球とは一試合にかける重みが全然違う。それが爽やかで、泥臭くて、好き」

 小学生の頃から、一人で高速バスに乗り、甲子園の試合を見に行った。大歓声の中でプレーする球児の姿を、目に焼き付けた。「十数回は行った。甲子園には愛媛の球児の誰よりも行った自信がある」

 兄の海里さん(24)もプレーした松山北は、あこがれのチームだった。小学6年生のころ、兄は念願のベンチ入りを果たし、松山北は61年ぶりに愛媛大会で4強入り。その感動を、夏休みの宿題だった手作りの壁新聞にまとめた。

 「みんな一丸となって、バッターや野手をはげましていました。ぼくも野球をしています。高校生のプレーや応援をお手本にしてぼくも甲子園を目指せるように練習していきたいです」

 言葉通り、6年後、兄と同じユニホームで夢舞台を目指した。しかも、主将で4番。苦しくても諦めるわけにはいかなかった。

 六回裏2死二塁で打順が回ってきた。甘く入った直球をたたき、意地の二塁打。1点を返し、思い切りガッツポーズ――。これが最後の打席になった。

 次の回に5点を奪われ、コールド負け。相手チームの校歌を聞きながら、天を仰いだ。甲子園は遠かったが、「高校野球のイメージ通り、精いっぱい戦えた」。涙をぬぐって、笑顔をみせた。(照井琢見)

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