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7月10日の高校野球 広島

2021年7月11日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権広島大会が10日、開幕した。新型コロナウイルスの影響で昨夏は中止となり、2年ぶりの夏の甲子園を目指し、3球場で熱戦が繰り広げられた。鶴岡一人記念球場の第1試合が雷で一時中断したものの、予定されていた6試合全てが実施された。初日から接戦の好ゲームが目立った。一昨年4強の尾道商は、同点で迎えた八回裏に1点勝ち越し、廿日市西を下した。加計芸北は初回に連打で5点を挙げたが、呉商が中盤から打線がつながって逆転し、打撃戦を制した。

     ◇

 4対6。2点を追う八回表、2死走者なしの追い込まれた場面で代打が告げられた。熊野の森拓斗君(3年)が満を持して打席に立った。「ここで流れをつくって、逆転してやろう」。バットを握る手に力が入った。

 4球目に来た低めの変化球を思い切り振り抜いた。バットは空を切り、三振に倒れた。唇をかみ、ベンチに戻った。

 森君は、野球部と陸上部をかけ持ちする「二刀流」だ。陸上では1500メートルや3000メートルの長距離を専門にしている。1年生の終わりに部員不足だった野球部の先輩に誘われ、「助っ人」として仲間に加わった。

 昨夏の独自大会にも出場した。ベスト8をかけた広島商戦では体調が万全でなく、出場がかなわなかった。悔しさが残り、「昨年の成績を上回りたい」という一心で、この半年は野球部の練習を優先した。普段は髪を伸ばすが、大会に向けて仲間とそろえた五厘刈りで、夏を迎えた。

 「チームのために戦おう」と意気込み、臨んだ初戦。初回に先取点を奪い、勢いに乗ったが、七回に相手の足を絡めた攻撃で逆転され、惜敗した。

 試合後、森君は晴れやかな表情でこう言った。「この悔しさを次にぶつけたい」。新たな舞台に向け、前を向いていた。11月にある駅伝の県大会だ。陸上部も部員不足のため、今度は野球部が加わる。グラウンドで友情を深めた仲間と、今度はたすきをつなぐ。(三宅梨紗子)

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