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7月10日の高校野球 愛媛

2021年7月11日04時00分

 第103回全国高校野球選手権愛媛大会が10日、松山市の坊っちゃんスタジアムで幕を開けた。2年ぶりの夏の甲子園出場をかけ、57校56チームが熱戦を繰り広げる。開会式は新型コロナ対策をとって実施。続く開幕試合では今治西が松山学院を破った。11、12日は3球場で1回戦計12試合が予定されている。

     ◇

 4点を追う八回裏、1死一、二塁の好機で三振に倒れても、笑顔でベンチに戻った。松山学院の白石遥登(はると)主将(3年)には、信念があった。「チームを悪いムードにしないためにも、僕は沈まない」

 レギュラーの大半が2年生。関西出身者の多い3年生は「明るいノリで、後輩がやりやすい空気を作ってくれる」(阿保暢彦監督)存在だ。新チーム発足後の昨秋、主将として臨んだ愛媛県大会で準優勝し、四国大会に初出場した。

 今年5月のある日、同級生から、監督の誕生日に向けた、あるアイデアをささやかれた。

 「顔面にケーキ」

 大阪出身の17歳は「いいやん。俺たちがしっかり祝ってやらな」とニヤリ。6月1日の練習後、監督に「本日の主役」とたすきをかけ、ケーキを顔に塗りたくった。こわもての監督も「絆が深まった」。大会に向け、結束が強まった。

 最後の夏。開会式直後の開幕試合で、5番打者として2安打を放った。四回の内野安打は変化球を引っかけたものの、一塁へ全力で走ってセーフに。「執念が大事だと、監督さんにも言われたので」。プレーでもチームを鼓舞し続けた。

 九回表、守備位置につく前、マウンドでエース照屋心海(こう)投手(2年)に声をかけた。「ここ抑えたら、俺らが絶対取るから」

 「安心感があった」と照屋投手。相手を3人で抑えた。九回裏、チームは得点圏まで走者を進めたが、あと一打が出ずに敗れた。

 試合が終わり、整列した時も表情を崩さなかった。でも、球場から引き上げる時、涙がこみあげた。

 「笑って甲子園に行きたかったけど、それがかなわなくて残念です」。いつもと違う、赤らんだ目元。笑顔の奥で静かに燃やしていた勝利への執念が、あふれ出したように見えた。(照井琢見)

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