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7月10日の高校野球 岐阜

2021年7月11日04時00分 朝日新聞デジタル

 第103回全国高校野球選手権岐阜大会(岐阜県高校野球連盟、朝日新聞社主催)が10日、開幕した。新型コロナウイルスの感染防止のため、参加67校が集まる開会式の代わりに岐阜市の長良川球場で「開始式」があった。初日は3球場で1、2回戦計5試合があり、2年ぶりの優勝をめざすシード校の中京が多治見工に逆転サヨナラ負けを喫した。

     ◇

 2年ぶりに甲子園をめざす高校球児の夏が帰ってきた。新型コロナウイルス感染防止のため参加校が集合する開会式はせず、長良川球場で「開始式」を開いた。

 マウンドを挟み、第1試合で戦う各務原西と可児の選手と記録員が整列。事前に収録した岐阜の音楽部員の姿がスコアボードに映し出され、「君が代」と「栄冠は君に輝く」の合唱が球場にこだました。

 鈴木健・県高校野球連盟会長は「高校球児が勝利をめざし、最後の瞬間まであきらめず戦い続けるその姿は、今の困難やこれからの社会を切り開くために必要な力です。それを見て感動し、応援し、勇気をもらいます。みなさんは1分、1秒を楽しんで全力を尽くして戦ってください」と激励した。

 阿部英明・朝日新聞岐阜総局長は「2年ぶりにあこがれの聖地、甲子園をめざす大会をスタートすることができました。昨年は新型コロナの感染拡大により、君たちが野球に打ち込む、野球に向き合うかけがえのない時間を奪われた。特別な思いを胸に悔いのない全力プレーをしてください。その姿は県民に希望と勇気を与えると信じています」とエールを送った。

 例年のように1校の主将がしてきた選手宣誓ではなく、各務原西の今井田大和主将と可児の今井敬太主将が並んで選手宣誓をした。

 岐阜大会は県内6球場であり、順調に試合が進めば、29日に長良川球場で決勝が予定されている。

 感染防止のため、今大会は、観客を部員の保護者や生徒ら各校300人までに限定して実施する。感染状況によっては変更する可能性がある。(松永佳伸)

     ◇

 九回裏無死満塁。かつてないほどのピンチで、中京の小田康一郎投手(3年)は再びマウンドにたった。「抑えられる」。自信しかなかった。

 中京は序盤から得点を重ね5点をリードしたが、多治見工に八回に満塁本塁打で4点、さらに九回に1点を奪われ、追いつかれた。

 橋本哲也監督は「この場面で抑えられるのは小田しかいない」と、四回に降板させ、内野を守らせていたエースを戻した。「任せたぞ」という監督の信頼を目で感じた。「肩が壊れてもいい」。そんな気持ちで強気に投げた。

 2球で追い込んだ。だが、低めを狙った3球目のスライダーが暴投となり、三塁走者が生還。初戦敗退が決まった。

 相手校の校歌が流れても何が起きているのか理解できない。スタンドに向かって一礼をしたとき、ベンチ入りできなかったチームメートの顔が見えたが、申し訳なくて何と言えばいいのか分からなかった。

 140キロ台後半の球速も出ていたが、一回に先頭打者を含め四球を二つ与え、先取点を奪われるなどピリッとしなかった。小田投手が最後の打者に投げた球は147キロを記録した。橋本監督は「魂のこもった一球だった。持っている力をすべて出し切ってくれた。すべては私の責任だ」と話した。

 小田投手はエースで主将で4番打者。一昨年の夏には甲子園で活躍し、4強入りに貢献した。重要な役割を任せてもらっているうれしさもあったが、「2年ぶりの甲子園に、絶対出なきゃ」というプレッシャーも大きかったという。

 それでも「今日の試合は今までで一番楽しかった。自分は全然だめだめだったけど仲間が支えてくれた。こんないい仲間がいるチームの主将ができてよかった」。何度も涙をぬぐいながら、そう口にした。(佐藤瑞季)

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