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3年生たった1人に…監督も異動 念願の単独出場叶う

2021年7月10日14時39分

 (9日、高校野球千葉大会 泉0-19匝瑳)

 泉は一回裏から、たった一つのアウトを取るのにも苦労していた。内野手のグラブは打球をはじき、盗塁を次々と許した。スリーアウトになった時には、すでに相手は打者15人目。この回だけで11点を失った。

 でも、メンバーに悲壮感はなかった。遊撃手の飯田理人主将(3年)を中心に声を出し続け、夢中で球に食らいついていた。

 泉の正式な部員は選手3人とマネジャー1人。出場選手9人のうち6人は、サッカー部などからの「助っ人」だ。他校との連合ではなく、単独で出たのは、部員で唯一の3年生、飯田選手の強い思いからだった。

 泉が前回、千葉大会に単独で出場できたのは2017年。高校から野球を始めた飯田選手を、優しく迎えてくれた金沢啓之前監督は、再びの単独出場を熱望していた。金沢前監督は昨年異動。飯田選手はその思いを受け継いでいた。

 しかし、この春も1年生の入部はゼロだった。選手は飯田選手と2年生2人。単独で出場できる人数を確保するため、助っ人集めに奔走した。

 勧誘は、放課後のキャッチボールに誘うことから始まった。集まった助っ人の一人、歓崎太綱選手(3年)には、授業の自由時間にソフトボールをした時に声をかけた。「野球経験者で、俊足だったから」(飯田選手)という。

 6人の助っ人は、「本業」の部活やアルバイトの合間を縫って、練習に参加してくれた。ただし、9人で練習ができたのは、ほんの数回だった。

 当初は「『やってみようかな』って軽い気持ちで引き受けた」という歓崎選手。この日、五回コールドで終わり、「やっぱりヒット打ちたかった。もうちょっとやりたかったなって」と悔しさをにじませた。

 試合後、そんな歓崎選手らの様子をみていた飯田選手は、「単独で出ることが一つの目標だった。助っ人には足向けて寝られませんね」。助っ人が立たせてくれた最後の舞台に悔いはない。でも、まだ高校野球を続けていたい、との思いもこみ上げた。=第一カッター(竹中美貴)

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