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日本一の下克上再び 甲子園出場OBの父が寮開設 白山

2021年7月8日09時00分 朝日新聞デジタル

 2018年夏に甲子園初出場を果たした三重県立白山高校(津市)。あの「白山旋風」から1年半がたった昨年2月、遠方に自宅のある野球部員のために、学生寮が開設された。運営するのは、甲子園出場時に選手として活躍したOBの父親だ。学校、そして地域への恩返しにと寮をつくり、寮生とともに「2度目の甲子園出場」をめざす。

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 白山高校から道路をはさんだところに、学生寮「虎風荘(こふうそう)」はある。愛知県や大阪府など県外から進学した部員を中心に、1~3年生の計21人がこの寮から学校に通い、練習に励む。

 寮の建物は2階建て。1階は弁当店になっていて、2階に相部屋が五つある。

 いたるところに、甲子園に初出場した際の写真が飾られ、当時の熱気がひしひしと伝わってくる。弁当店の看板の下部に書かれている「日本一の下克上 第二章」の文字が、寮生たちを鼓舞している。

 1階の弁当店を経営する市川充洋さん(50)が、この寮を運営している。長男の京太郎さん(20)は3年前の夏、中堅手として甲子園の土を踏んだ。「息子を甲子園に連れて行ってくれた監督と、応援してくれた地域に恩返ししたかった」

 エースナンバーを背負う町健大君(3年)は現在、寮長を務めている。愛知県出身で、虎風荘ができるまでは、他校の生徒も入る三重県松阪市の寮で生活。そこから学校に通っていた。

 列車の本数が少なく、当時は居残り練習や朝練習も満足にできなかった。しかし、虎風荘に入ってから、環境は劇的に改善した。今は、思うように練習できることがうれしい。

 食事から寮生の体づくりを支えるのは弁当店で働く鈴木伸章さん(29)だ。大阪で料理人の経験もあり、作る料理は味だけでなく、量も「一級品」。ライスだけで1300グラムあるカレーを出したときも、大半の寮生がぺろりとたいらげる。

 平日は市川さん、土日は鈴木さんが泊まり込んで寮生をサポート。さらに週に1度、京太郎さんが寮にやって来て、打撃や体の使い方などをアドバイスする。野球以外のことも相談できる兄のような存在だ。

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 第103回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)で、白山高校はCゾーンに入った。四つあるゾーンの中でも強豪ぞろいで、激戦が予想されている。

 市川さんは「自分の息子らのときも、強豪がいる山(ゾーン)だった。けがなく力を発揮して、夢の舞台に勝ち上がってほしい」とエールを送る。(岡田真実)

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