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磨き続けた「スラップ」打法 野球未経験、俊足を強みに

2021年7月10日14時55分 朝日新聞デジタル

 【鳥取】高校球児は幼いころから野球に慣れ親しみ、白球を追い続けてきた経験者が多い。だが、未経験ながらも高校から野球部の門戸をたたき、挑戦する球児も少なからずいる。

 6月上旬、県東部の岩美町にある岩美高校のグラウンド。西日が照りつける中、野球部の沢晴一君(3年)が真剣な表情で打撃練習に汗を流していた。

 地元出身の沢君はもともと野球観戦が好きで、大の阪神タイガースファンだ。中学では友人の誘いで卓球部に入ったが、「実際に野球をしたい思いが日に日に募った」といい、高校では仲間に誘われ入部した。

 覚悟はしていたが、「投げるのも打つのも本当に難しかった。前の打者のバットを取りに行くタイミングもわからず、怒られることもたくさんあった」と苦笑する。

 入部して間もないある日、木下重揮監督(51)から「『スラップ』をやってみないか?」とアドバイスされた。左打席に立ち、走りながら打つ打法で、ソフトボールでよく見られる。木下監督は国体ソフトボール成年女子で県選抜チームの監督を務めており、「すばしっこいから、向いていると思った」と話す。

 右打ちの沢君は、さっそく左打ちに転向。当初はなかなか成果が出なかったが、ひたむきに努力を重ねた結果、高い選球眼も奏功し、試合に出場する機会が増えてきた。

 刺激を受けたのが竹内賢人君(3年)だ。腰のけがで苦しみ続け、バットを振れない時期が長かったが、症状が治まった昨秋から同じくスラップに挑戦。野球未経験の沢君のがんばりを見て、「負けていられないと思った」。

 スラップを習得した2人が、そろって活躍する場面も。今春の県大会では米子北高校に惜敗したが、内野安打で出塁した竹内君を沢君が犠打できっちり送り、得点機を広げた。

 西原圭三部長(45)は「俊足の2人が出塁し、盗塁などで試合をかき回すこともある」と、その成長に目を細める。投手も務める前田九龍主将(3年)は、「ストライクがカットされ続け、三振を奪いにくい。敵にいたら、投げづらい打者」と期待する。

 今回の鳥取大会でもメンバー入りした沢君は、「チームのみんなが、自分の癖を指摘してくれたり、気づいたことを話し合ったりしてくれた。感謝の気持ちでいっぱいです」。最近は「8月に(目標の阪神甲子園球場がある)西宮へ行こう」と声をかけ合っている。(大久保直樹)

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