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強豪2校、春の大敗から再起期す 前橋育英 桐生第一

2021年7月8日09時00分

 【群馬】全国高校野球選手権群馬大会で毎年のように優勝候補として名前が挙がる前橋育英と桐生第一。過去に全国制覇を果たした両校は今春、県大会でともに手痛いコールド負けを喫した。選手たちは苦杯を糧に、巻き返しを期して練習を重ねている。春に負けてよかった、そう思えるように。

 「最初の一歩が遅い。あれは捕れていた打球だと思う。まだ意識が足りないと思う」「もっと大きな声を出さないと、走っているやつには聞こえない」

 6月下旬。前橋育英のグラウンドでは、全体練習を終えた選手たちがポジション別に投手、捕手、内野手、外野手に分かれ、真剣な表情で話し合っていた。

 主力選手が仕切り、練習に臨む姿勢やミスをお互いに指摘し、提案する。20分以上に及ぶこともあるミーティングは、春の大敗を機に自発的に始めた。

 春の県大会3回戦の太田戦では、四回に一挙7点を奪われ、3―10で7回コールド負けを喫した。

 「入学以来、コールド負けは記憶にない」。けがで欠場した皆川岳飛(がくと)主将(3年)は、ベンチから仲間に声をかけられず、流れを変える機運を作れなかったことを悔やむ。「いけるだろうという慢心があった。次の試合に意識が向いて、目の前の試合に集中できていなかった」

 翌日、3年生だけで集まり、「今できることを最大限にやる」「目の前の相手に全力を注ぐ」と確認し、練習後のミーティングを始めた。その日の練習を丁寧に振り返り、確実に次の日につなげる狙いがある。

 チームのスローガン「凡事徹底」に、「一心」を加えた。荒井直樹監督は「31人いる3年生が一体になれるかどうかがカギ。春に負けてよかった、と思える夏にしたい」。

     ◇

 0―12。桐生第一のグラウンドのセンターのスコアボードには、春の県大会3回戦の関東学園大付戦のスコアが掲げられている。

 「桐生第一は、ああいう負け方をしてはいけない。片時も忘れないために」

 選手たちと毎日スコアを見つめる今泉壮介監督は2018年9月に就任。同年秋は準優勝、翌19年は春夏ともに4強、秋は優勝。20年夏の県高校野球大会も優勝し、その秋も4強。主要大会ですべて4強以上だっただけに、今春の大敗のショックは大きかった。

 関東学園大付戦は二回に適時打と3点本塁打で4点を先制され、中盤にも追加点を許した。七回には失策も絡み一挙5失点。いい時は勢いに乗れるけれど、劣勢になると気持ちが折れてしまう。そんな傾向が練習試合でも見られるという。

 部員98人と県内一の大所帯。うち8割近くを占める1、2年生の中には、力をつけて試合に出る選手もいる。それでも今泉監督は「夏は3年生が頑張らないと戦えない」と、3年生21人の発奮を期待する。

 夏は関東学園大付、前橋育英、春8強の前橋東など強豪がひしめくブロックに入った。春に背番号1を背負った神宮僚介君(3年)は「強敵ばかりだけど、勝ち上がれば勢いに乗れる。春の借りを返したい」。静かに闘志を燃やす。(中村瞬)

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