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初めての夏に挑む桐生清桜 受け継がれた「桐南イズム」

2021年7月9日14時15分

 ユニホームの胸に紺色で刻まれた「SEIO」の文字は、校名にちなんで桜色で縁取られている。桐生南と桐生西が統合して今春開校した桐生清桜は、第103回全国高校野球選手権群馬大会に新たな歴史を刻もうと、一体感を強めて勢いづく。伝統を受け継ぎ、粘り強く、いい顔で――。

 初代監督を務める森山弘監督は桐生南OB。昨年は桐生西を率いたが、2011年春に大泉の監督に就任するまでの11年、桐生南の監督だった。桐生南は30年以上、卒業生が監督を務めてきた。森山監督の前任の荻原正次元監督(現・太田工部長)、後任で昨年度まで10年務めた石井洋之元監督(現・太田東教諭)もOBだ。

 桐生地域は昔から野球が盛んで、伝統校や強豪校が多い。私立では1999年に全国制覇し、昨夏の県高校野球大会を制した桐生第一、選手権2度出場の樹徳がいる。公立は旧制桐生中時代から数えて選手権大会に14回出場した桐生をはじめ、桐生工、桐生市商にも選手権出場歴がある。

 桐生南は甲子園出場こそないが、近年でも09年と12年に4強入り、17年も8強入りと上位進出も多い。昨夏の県高校野球大会でも8強入りを果たし、準々決勝では優勝した桐生第一を相手に接戦を演じた。

 他地域の強豪校に進学する有力な選手も少なくない。それでも桐生南が結果を出してきた背景について、森山監督は「桐南(きりなん)には伝統的に格上の相手といかに戦うかという気概、『桐南イズム』がある」と力を込める。

 荻原元監督は「いい顔で野球をやろう、とよく言っていた」と振り返る。厳しすぎる上下関係を排し、深く考えることを求めた。「自分で何とかするんだ、という雰囲気があった」。野球部OBには全国的に知られる企業の社長も数多い。

 桐生南出身で桐生清桜の初代主将を務める橋場準君(3年)は「粘り強さこそ桐南の持ち味」と話す。

 桐生清桜の公式戦デビューは今春の県大会。記念すべき初戦を快勝したものの、2回戦で敗れた。合同練習を始めたのは昨年8月からで、昨秋の県大会は「桐生南・桐生西」の2校連合で出場した。

 桐生西から合流したのは3人だけ。外野手の吉田翔太朗君(3年)は「最初は練習についていくのがきつかった」と毎週末に行っていた合同練習を振り返る。

 走塁練習や守備の連係プレーがうまくいかず、体力面でも大きな差。3人は話し合いを重ね、「桐南の選手たちに恥ずかしくないプレーをしよう」と奮起。冬場は早朝から打撃練習に取り組んだ。人数が少ない分、各練習とも数をこなせた。春の県大会1回戦で先発出場した吉田君は、適時打で桐生清桜の初勝利に貢献した。

 桐生清桜の開校後はいつも一緒に練習するようになり、「一体感が強くなった」と森山監督は手応えを感じている。橋場君も「新しい学校として伝統をつくる最初の年。昨夏の8強を超えたい」と意気込む。(中村瞬)

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