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軟式から硬式野球部に、つかんだ初めての夏 練習に覇気

2021年7月10日14時07分

朝日新聞DIGITAL

 10日に開幕する第103回全国高校野球選手権三重大会(朝日新聞社、三重県高校野球連盟主催)で、徳風高校(亀山市)が初の公式戦に臨む。創部から1年余り。女子部員、マネジャーを含めて13人の小さなチームだ。夏の甲子園につながる「第一歩」をいよいよ踏み出す。

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 「もっと前」「ナイスキャッチ」――。6月中旬、徳風高校硬式野球部の部員たちは、グラウンドで声をかけ合いながら、ノックの練習に励んでいた。監督の神谷卓敬さん(32)が赴任した2年前の春には、見られなかった光景だ。

 当時、放課後の校内は静けさに包まれていた。授業が終わるとすぐに帰宅する生徒が多く、部活動は盛んではなかった。

 「なんとか学校を盛り上げられないだろうか」。大学まで野球をしていた経験をいかし、活動を休止していた軟式野球部を再開させようと動き始めた。

 入学したばかりの1年生を中心に勧誘し、数人が集まると、一緒にキャッチボールをしたり、一面草で覆われていたグラウンドの手入れをしたりした。

 部員は一時10人以上に増えたが、大半は野球の未経験者だった。大会への出場を持ちかけたこともあったが、「出なくていいや」と素っ気なかった。

 「遊び感覚」の部員にとって、毎日の練習はしんどかったようだ。半年ほどたったころから顔を見せない部員が増え、1人2人と退部が相次いだ。残った部員は男子1人、女子1人、マネジャー1人の1年生3人だけになった。

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 「硬式野球部をめざしてみないか」

 神谷さんは3人に思い切って提案した。甲子園をめざせる硬式野球は注目度も高い。「生徒たちに自分たちの学校に誇りを持ってほしいと思った」

 この提案に女子部員の境田茜さん(3年)は「不安は大きかったけれど、それ以上に硬式野球の仲間入りができることが楽しみだった」と振り返る。

 そして昨年4月、チームは硬式野球部として新たなスタートを切った。

 バッティング練習で使うネットは、マネジャーの我妻花緒梨さん(3年)が手作りしたものだ。夏休みも登校し、グラウンドに落ちている小石を取り除いた。「選手が野球をしやすいようにしたかった。続けられたのは、終わった後の達成感が好きだったから」

 境田さんは新入部員を勧誘するためのチラシを作って、「体験だけでも」と呼びかけた。そして、この春に1年生7人が入部。公式戦出場への道が開けた。

 女子は練習に参加できても、大会には選手として出場できない。境田さんは今大会、我妻さんとともに記録員として参加する。「みんな一生懸命食らいついていく。このチームはこれから伸びると思います」

 徳風高校の初戦は11日に予定されている。強豪の三重高校(松阪市)を相手に全力でぶつかる。(岡田真実)

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