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どん底経験の野球部元マネジャー 選手を強気で励まして

2021年7月13日09時15分 朝日新聞デジタル

 コロナ禍で中止となった昨年の第102回全国高校野球選手権大会。涙をのんだ昨年の高校3年生世代から、現役選手たちへのエールを伝えます。

■中九州短期大・森村綺華さん(芦北元マネジャー)

 昨年、休校になった頃から全国選手権大会中止の可能性は考えていましたが、実際に中止が決まって選手は落ち込んでいました。そんな時こそマネジャーが元気づけないとと思い、「独自大会で優勝するくらいの気持ちで頑張ろう」とメッセージを送りました。

 6月に学校が再開し、練習で一緒に笑える。当たり前が大事だと実感しながら独自大会に向けて頑張っていました。

 そんな中、7月4日に熊本を豪雨が襲いました。午前2時ごろ、携帯電話の警報音で起きました。八代市の自宅は被害がなかったので学校も大丈夫かと思ったら、グラウンドや部室は土砂が流れ込んですごい被害に。道具は流され、スコアブックも水浸しで見つかりました。頑張ってきた記録がなくなったと感じました。コロナに豪雨も重なって、さすがに気持ちはどん底になりました。

 それでも、冬休み中にみんなでバイトして買ったスピードガンや、マネジャーたちが折った千羽鶴は少し汚れていたけど奇跡的に無事で、前向きになれました。先生たちが「野球部が復旧作業に来てくれて元気になる」と言ってくれました。練習ができない焦りはあったけど、いまできることをやろうとみんな笑顔でした。

 延期となった独自大会初戦は7月23日。前日に部員全員がサプライズでプレゼントしてくれたボールペンでスコアを書きました。「引っ張っていってくれたから」と渡されたものです。結果は八代東に0―8、七回コールド負け。練習できんかったから不公平でもあるけど、笑顔でやりきったのでよかった。

 今も週末はカメラを片手に後輩の応援に行きます。いっぱい写真を撮って、「次も頑張って」という思いを込めて写真をみんなに送っています。

 コロナの影響で今も不便な部分はあると思います。でも試合ができるのはありがたいことだから、マイナスな部分は見ずに、一つ一つのプレーを全力で頑張ってほしい。マネジャーのみなさんも、選手がへこんでいる時に強気で励ましてあげて、チームを盛り上げていってほしい。すごい力になると思います。(構成・大坂尚子)

     ◇

 もりむら・あやか 2002年生まれ。熊本・芦北高元マネジャー。昨夏の豪雨で傷んだ道具が散乱する映像と、それに負けない思いをコメントにしてSNSに投稿し、大きな反響を呼んだ。家族でプロ野球の試合を見に行ったことから野球が好きになった。将来の夢は保育士で今春から中九州短大幼児保育学科に通う。双子の弟は芦北の2年生。

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