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「勝つために」連合3校で挑む夏 高校野球群馬大会

2021年7月5日09時00分

 部員数が9人に満たない複数の学校による「連合チーム」で夏に挑む球児たちがいる。10日に開幕する今夏の全国高校野球選手権群馬大会には、二つの連合チームが出場する。

     ◇

 「おー、髪伸びたなぁ」。前橋西・尾瀬・嬬恋の3校連合の選手たちが6月20日、前橋西のグラウンドで1カ月半ぶりに集い、笑顔で再会を喜んだ。尾瀬と嬬恋の選手たちは、監督が運転する学校の車で片道1時間以上かけて来た。

 部員数は前橋西4人、尾瀬2人、嬬恋7人。昨秋から今春までは4校連合だったが、新入生が入部した松井田が単独出場することになり、今夏は3校連合に。

 平日は各校でそれぞれ練習し、週末に集まって合同練習や練習試合。ところが、コロナ禍で5月の大型連休中、県がまん延防止等重点措置の対象地域になると、群馬大会を前に集まれない日々が続いていた。

 嬬恋は、ほかの部活動から新たに「助っ人」を呼んで、昨夏に続いて単独出場の道もあった。それでも萩原誠君、佐藤龍玖(りゅうく)君、小川拳君の3年生3人は、昨夏の県高校野球大会後の話し合いで、「1勝できる可能性が高い方がいい」と、あえて連合チームを選んだ。今春、1年生2人が入部して計7人になっても決意は揺るがなかった。

 萩原君は3校連合で背番号1を背負い、主将も務める。嬬恋の監督で3校連合を指揮する金井昭洋監督は「力があり、入学前には他校からも声がかかっていた」と明かす。嬬恋単独で出場した1年生の夏は三塁手。2歳上の兄とともに利根商と対戦し、3―4とあと一歩まで迫った。「ものすごく悔しかった。単独で戦うよりも、とにかく一つでも勝ちたいと思った」

 尾瀬の山田孝典君(2年)は昨夏の大会後、今春に小林遥希君(1年)が入部するまでの間、平日は1人で練習してきた。稲木啓人監督は「黙々と練習する姿に心を打たれた」と感心する。

 他校の仲間と一緒に過ごす時間が少なく、意思疎通が難しいと感じることもあるけれど、チームとして戦うことに喜びを感じる。「目標は一つでも勝つこと。何とか貢献したい」

 前橋西の清水玲央君(3年)は、4校連合で松井田の上原照栄君(3年)と仲良くなった。春の県大会後に松井田が連合から離れると知り、無料通信アプリLINEで「夏も一緒にやりたかったなぁ」と送った。

 後輩は坂部心風(みかぜ)君(2年)のみで今春の新入部員はいない。平日の練習は活気が乏しく、「やめたい」と思ったことも。それでも中学時代の同級生が他校で頑張っていると知り、「自分も頑張ろう」と決めた。

 松井田が抜けたことで守備位置の組み替えを余儀なくされ、慣れない遊撃手の動きを習得しようと懸命に練習中。連係プレーはうまくいかないことも多い。それでも――。「コロナで集まれない時間が長かったけれど、中途半端で終わりたくない。最後まで精いっぱい頑張りたい」(中村瞬)

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