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控え球児よ、輝け 準公式戦・桃太郎リーグ始動

2021年7月3日09時00分 朝日新聞デジタル

 一人でも多くの球児に、プレーヤーとしての晴れの舞台を――。岡山県高校野球連盟に加盟する高校の監督有志が今春、「準公式戦」と位置づける「桃太郎リーグ」をスタートさせた。参加する21校のメンバーは控えの3年生選手が多い。全国的にも珍しい取り組みで、コロナ禍で試合の一部は中止となったが、新たな一歩といえそうだ。

 部員数が多いチームなどでは、一度も公式戦に出場できずに引退する選手も多く、各校の監督でつくる「監督会」が2019年の発足以降、議論してきた。試合の場を用意することで選手の意欲を高め、チーム全体の底上げにつながることも期待されている。

 今季の参加は高野連加盟59校のうち21校。部員数が少ない学校がチーム全員で出場することも認めた。3校ごとに七つのブロックに分かれ、2試合ずつ戦う総当たりのリーグ戦とし、各ブロックで「最多勝」の投手や「打率首位」「最多本塁打」の打者を選ぶ。個人賞の表彰などは各校が担う。

 審判は部員が担うことも可とし、延長戦やコールドゲームは対戦校同士で決める運用とした。参加校の専用グラウンドなどを会場に行うことにし、大半は春の県大会が終わった5月上旬~6月上旬に試合予定を入れていた。

 ところが、新型コロナウイルスの感染拡大により、部活の自粛が求められる事態となり、これまでに開催できたのは5試合。3分の2の14校が、1試合もできないままとなっている。

 監督会の会長で、岡山城東監督の戸田英樹さんは「今年はとにかく始めてみようと挑んだ。だが試合が思ったほどできず、寂しい思いをさせた」と話す。来季は新たな参加校もあると見込んでおり、1ブロックを4、5校に増やし、数週間かけて試合をする構想を描いている。「『試合をやれて良かった』と話す選手も多い。せっかく始めた試みなので来季以降も続け、根付かせていきたい」と言う。(雨宮徹)

     ◇

 日米の野球に詳しいノンフィクション作家・佐山和夫さん(84)の話

 試合に出ない生徒のことで悩まない指導者はいないでしょう。悩みの解決の道を、真っ正面から探っておられる姿には感動を覚えます。「EDUCATE=教育する」の原義は「引っ張り出す」だといわれます。本人が内蔵している力を、引っ張り出してやる――。それがEducateだというわけです。

 ということは、持てる能力を引っ張り出す機会が多ければ多いほど、「教育」の本来の趣旨に添うことになります。岡山県でなされていることは、まさにそれでしょう。

 随分昔の話ですが、かつて米国カリフォルニアの田舎町にいたとき、地元ハイスクールの野球の試合について行きました。学校のバスで隣町まで行っての練習試合でしたが、選手の数がとても多いなと思ったら、行ってみて意味がわかりました。1軍は相手の1軍と、2軍は相手の2軍と、というように3軍同士までのゲームを同時にやっていました。

 グラウンドの数が潤沢にあるアメリカだからそれも可能かと、当時はあまりよく考えもせずに見ていましたが、今考えれば、グラウンドよりもむしろこのような取り組みは指導者が豊富にいてこその話。その点に問題がなければ、桃太郎リーグはとてもいい方策と思います。

 ■桃太郎リーグ参加の21校

岡山学芸館、金光学園、水島工、作陽、創志学園、興譲館、おかやま山陽、倉敷古城池、玉野商工、倉敷工、岡山理大付、岡山南、玉野光南、岡山工、岡山御津、岡山東商、東岡山工、関西、岡山城東、就実、総社南

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