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新造捕手はチームの主将 苦い思い出乗り越え、信頼築く

2021年7月7日17時15分 朝日新聞デジタル

 6月の雨音が続く。

 長野県上田市にある上田千曲の投球練習場で、捕球の音と、「ナイスボール!」という声が響いていた。エース山岸勇真(3年)の投球を受ける主将の山崎誠一郎(3年)は、三塁手から転向して1年も経たない新造捕手だ。

 当時の3年生が引退し、新チームになった後の昨年秋、守備位置の変更を監督から持ちかけられた。

 すぐに慣れたわけじゃない。直後にあった秋の東信支部予選は苦い思い出だ。2回戦の小諸商戦。「打たれたくない」と打者から遠い外角球を山岸に要求し続けたが、踏み込んでくる相手打者に強振された。0―12でコールド負け。「打者に向かっていけなかった。逃げてたんだと思う」と、山岸に対する自分のリードを反省した。

 そこから投手の配球を勉強し始めた。毎日のように山岸の投球を受け続けると、1週ごとに、1日ごとに球質が変わることが分かった。球種によっても調子の良しあしがある。「一番自信のある球を投げさせる」と思い直すと、気持ちが楽になった。初めは変化球の捕球にも苦労したが、今は感じさせない。

 「山崎が球を止められるようになって、ストライクゾーンを広く使ったピッチングができるようになった」と山岸。自分の球速も昨秋から約10キロ上がった。春からチームを指導する古屋慎司監督は「相性が良く、お互いの信頼を感じる」と2人を頼もしく思っている。

 「打てないこととか、配球ミスがあっても、『切り替えよう!』と笑顔で言ってくれる相方です」と山岸のことを話す山崎は楽しそうだ。そんなエースとともに、主将として、捕手として、最後の夏に挑戦する。投手の良さを引き出すことに、誰よりも懸けている。

=敬称略(高億翔)

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