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7月31日の高校野球 東京

2021年8月1日04時00分

 第103回全国高校野球選手権東・西東京大会は7月31日、東京ドーム(東京都文京区)で西大会の準決勝があり、決勝のカードが決まった。第1試合の日大三―国学院久我山は、国学院久我山が二回に3安打を集めて逆転。春の都大会準優勝で第1シードの日大三を破った。第2試合の世田谷学園―東海大菅生は、春の選抜8強の東海大菅生が、1991年以来の決勝進出を狙った世田谷学園を無失点のコールド勝ちで下した。

 高校野球の公式試合が東京ドームで開催されるのは初めて。1日に同球場で東大会の準決勝を、2日に西、東大会の決勝を行う。

     ◇

 八回裏、日大三はエース宇山翼(3年)から岡村海琉(かいり、同)に継投した。「頼む、抑えてくれっ」。宇山はベンチ最前列で、両手を握りしめながらずっと叫んでいた。岡村はその声を受け、三振でピンチを切り抜けた。宇山は思った。「うちはすごい投手がいるわけではない。投手陣みんなで切磋琢磨(せっさたくま)してきた成果だ」

 昨秋の都大会決勝。東海大菅生に1―6で負けた。岡村、宇山の継投が実らなかった。相手が選抜大会の切符を得た一方で、日大三は「貧打」「点差が開きすぎ」などと酷評された。

 宇山は悔しかった。昨秋は背番号10。春までに完投できる体力をつけ、「一人前」になると決意した。秋から冬にかけ、学校周辺の起伏のある場所を駆け回った。目標タイムを設定して約1キロ走り、オーバーしたら再走。これを繰り返した。当初のタイムより20秒近く速くなった。

 「貧打」と称された打撃陣も怒っていた。主将の山岡航大(こうた)(同)の発案で、夕食の時間を早め、ウェートトレーニングや素振りを懸命にする姿を見て、宇山も刺激を受けた。下半身が安定し、制球力も向上。直球とチェンジアップなどのコンビネーションで、テンポ良く打ち取るスタイルを確立し、春には「1」を背負えた。春の都大会で完投した際、「秋は一人で投げきるイメージがなかったが、今は自信がある。すぐに、もう1試合でもいけます」と言うまでに成長した。

 それだけに、この日は試合後、目を赤くしていた。小学生のころから親友の星憂芽(ゆうが)(同)が本塁打など3安打を放ち、助けてくれたのに。ごめん……。そんな謝罪を繰り返していた。

 報道陣に「三高のエースとは?」と聞かれ、宇山は「最後まで一人で投げきる人」と答えた。その通りだ。確かに途中降板した。でも、みんな知っている。これまでの熱投、完投を。=東京ドーム(木村浩之)

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