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選手権滋賀大会 振り返って

2021年8月1日09時00分

 第103回全国高校野球選手権滋賀大会(県高校野球連盟、朝日新聞社主催)は29日、近江が3大会連続15回目の甲子園出場を決めて幕を閉じた。2年ぶりの聖地へつながる夏。出場した53校50チームの選手たちは、全力プレーを見せた。(安藤仙一朗)

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 好投手が多くそろった今大会。中でも、優勝した近江の投手力は際立った。

 4試合に先発した山田陽翔(はると)投手(2年)は、気迫あふれる表情で最速146キロの直球と鋭く曲がるスライダーを投げ込んだ。大会通算で21回を投げ、27奪三振、自責点「0」。打者としても2本塁打9打点と、まさに圧巻の活躍だった。

 救援した5試合で勝利のマウンドにいた岩佐直哉投手(3年)も、17回と3分の1を投げて自責点「1」。2回戦で最速148キロを記録し、春にけがで登板できなかったうっぷんを晴らすような快投を見せた。

 ともに最速140キロ超の直球を投げる滋賀学園の阿字(あじ)悠真投手(3年)と、水口の藤原聡大投手(3年)が投げ合った2回戦は、前評判に違わぬ熱のこもった1点差の投手戦になった。

 大会史上初のタイブレークが適用された試合では、草津東の西田大起投手(3年)が、延長十三回を3失点完投。大会注目の左腕、栗東の小林純大(あつひろ)投手(3年)に投げ勝った。

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 春に続いて準優勝の立命館守山は、各打者のつなぐ意識が光った。準決勝まで全試合を7点差以上で勝利。創部6年目ながら、確かな実力を示した。

 9番打者の宮本凱君(3年)がチームトップの7打点。打線の切れ目のなさを象徴する存在だった。

 公立勢で唯一4強入りした彦根翔西館は、磨いてきた機動力野球を存分に発揮した。準々決勝の2死二、三塁の場面。二塁走者が大きく飛び出し、捕手の送球を誘うと三塁走者がスタートして本盗に成功。1点差でシード校を破った。

 4強に進出した綾羽は、堅実な守備をベースに安定感があった。今春の県大会では初優勝も経験した。準決勝で近江に大敗した悔しさを糧に、捲土(けんど)重来を目指す。

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 「甲子園という夢の舞台。2年ぶりの思いを背負い最後まで戦い抜く」。大会は八幡商の北浦優樹主将(3年)の、力強い選手宣誓で幕を開けた。試合後、甲子園を目指せなかった先輩への思いを口にする球児も多かった。

 草津は、3月に交通事故に遭いリハビリに励む大野楓芽(ふうが)君(2年)のために、「ウィニングボールを渡す」と団結した。大野君は大会直前に退院し、記録員としてベンチ入り。チームは1点差で2勝し、40年ぶりの8強に進出した。

 立命館守山は、大会前に自打球を受け負傷した副主将の花田泰希君(3年)とまたプレーしたいと、初の甲子園出場に燃えた。優勝まであと一歩だったが、花田君は、準決勝で代打として出場を果たした。

 近江の春山陽生主将(3年)は、準々決勝まで無安打に苦しんでいた。それでも帽子のつばに自ら「犠牲」と書き込み踏ん張った。大会通算でチーム最多の8四死球を選び、準決勝以降は適時打も放った。優勝を決めると、甲子園に向け「滋賀の49チームの思いも背負って戦う」と話した。

 自分のためでなく、誰かのため。そんな思いを持った選手は、きっと強い。

 昨夏の独自大会で優勝しながら甲子園に出場できなかった先輩の思いも背負い、聖地での「近江ブルー」の躍進に期待したい。

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