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7月30日の高校野球 広島

2021年7月31日04時00分 朝日新聞デジタル

 広島大会は30日、尾道市のしまなみ球場で準決勝2試合があった。祇園北は三回の好機に長打が出て2点を先制し、同点の六回に5安打を集めて勝ち越し、初の決勝進出を決めた。広島新庄は三回に西条農に一挙5点を奪われ、劣勢だったが、八回に同点に追いつき、延長十二回にサヨナラで激闘を制し、3年ぶりの決勝に進んだ。決勝は8月1日午前10時からしまなみ球場である予定。

     ◇

 2点を追う八回、呉のエース、石野航多君(3年)が再びマウンドに上がった。「もう1点もやらない」。先頭打者を中飛に打ちとり、続く打者2人を直球で連続三振に打ちとった。グラブをポンとたたき、引き締まった表情でベンチに戻った。

 石野君は最速138キロの直球と、切れのよいスライダーが持ち味の右腕。今大会は準々決勝までの全4試合に登板した。4回戦は春の県大会準優勝の呉港に1点も与えず、準々決勝でも強打者ぞろいの崇徳相手に8奪三振、2失点の好投。チームを牽引(けんいん)してきた。

 だが、この日は「調子はよくなかった」。得意のスライダーがうまく決まらず、続けた直球がつかまった。三回に長打で2点を先制され、六回には連打を許した。「ごめん」。古沢祐希君(3年)に後を託した。

 満身創痍(そうい)の2年半だった。1年冬に腰の骨の一部が欠ける「腰椎(ようつい)分離症」と診断され、2年秋には交通事故に遭い、腰のけがを悪化させた。今春には左足をねんざし、右ひじの痛みも昨年から続いていた。

 それでも、「チームのために全力で投げるだけ」と、痛み止めを飲んで試合に臨んだ。この日も、一球一球を全力で投じた。だが6年ぶりの決勝にはあと一歩、届かなかった。中村信彦監督は「石野に頼っていた。何試合も投げて、力が落ちてきていた」とかばった。

 試合後、スタンドにあいさつをする石野君の目に涙はなかった。だが、ベンチから引き上げ、小野寺瑛司君(3年)と抱き合うと、大粒の涙がほおをつたった。三塁コーチャーとして誰よりも声を出し、最後は代打で出場した主将だ。「みんなに支えられてここまでこられた。けがでやめたくもなったけど、最後まで続けてよかった」(三宅梨紗子)

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