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背番号ない球児に晴れ舞台 3年間の思い込め全力プレー

2021年7月1日14時25分

 第103回全国高校野球選手権新潟大会の開催を前に、ベンチ入りが難しい3年生部員のための「引退試合」が6月29日、ハードオフ・エコスタジアム新潟(新潟市中央区)であった。新発田中央と中越が対戦し、背番号のない選手らが、日ごろの練習の成果を披露した。

 「ベンチ入りできない部員にも晴れ舞台を用意しよう」と中越の本田仁哉(じんや)監督が新発田中央の円山宏大監督に提案、3年前から両校での試合が始まった。これまでは中越の2勝1敗。

 スタンドでは、両校の保護者らのほか、普段はベンチ入りしている部員が手拍子などで応援。中越はチアリーダーもかけつけ、吹奏楽部が録音した部員一人一人の応援曲も流れた。

 先制したのは中越。一回裏、高橋悠希の左前安打で1点先取。五回、六回にも四球や盗塁をからめ追加点。継投で八回まで相手打線に得点を許さなかった。

 新発田中央は終盤に意地を見せる。8点差を追う九回表、無死一塁で4番・加藤暖太の左翼三塁打で1点を返す。さらに暴投で1点を奪い2死満塁の好機を迎える。だが、打者が左飛に倒れ、試合終了。中越が8―2で勝利した。

 試合後、新発田中央の円山監督は「もっとできたんじゃないか」と伝える一方で「3年間の練習の成果を発揮しようと気持ちのこもったプレーも見られた」。中越の本田監督も「全力を出し切り、3年生の心は一つにまとまった」と話した。両校ともこの日活躍した選手のベンチ入りも考えているという。

 新発田中央は日本文理と、中越は糸魚川白嶺と長岡の勝者と、いずれも14日に初戦を迎える。

     ◇

 新発田中央の先発左腕・高橋壮大は「3年間の思いのこもった投球」(円山監督)を見せた。

 小学生の時に見た野球漫画「ROOKIES(ルーキーズ)」のドラマをきっかけに野球を始めた。高校入学後は球速が伸びず、昨秋には左ひじを疲労骨折。投げられない間は、体幹と下半身の強化に取り組んだ。

 これまで一度もベンチ入りできずに迎えた最後の夏。立ち上がりに1点を取られ、一時立ち直ったが、五回に連続四球などで3点を奪われた。それでも直球は最速の130キロを記録。「今までにないくらいうれしかった」としながらも「無失点で終えたかった」と悔しさをにじませた。

     ◇

 中越の左翼・堀井亮太は、緻密(ちみつ)な状況分析で攻守にわたり活躍した。

 税理士や公認会計士が将来の夢。この日は学校のテスト日だったが、勉強は欠かさず早朝に短時間の集中練習をこなした。守備や打席で意識するのは観察と計算。投手の配球を場面ごとに分析し、次の投球を予測。守備位置や打席での狙い球の判断を決める。

 四回表、左前の飛球を滑り込んで好捕。打っては、三回裏、予測した通りの直球を振り抜き右翼二塁打を放った。

 活躍すればベンチ入りの可能性もある。狙い通りのプレーに「出場の機会が少なくてもチャンスをものにしたい。甲子園優勝に貢献したい」と意気込んだ。(友永翔大)

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