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プレーもできる女子マネジャー 先輩の注意に火がついた

2021年7月8日17時15分 朝日新聞デジタル

 「もう1本ー!」

 6月初め、長野市にある長野南のグラウンドで、選手を励ます大きな声が響いた。ノックバットを振る笠井浩監督(57)の横にいた、マネジャーの桑原ゆい(3年)だ。

 普通のマネジャーとは、ちょっと違う。中学の3年間はソフトボール選手。野球をよく知っているから、用具の準備や練習ごとの時間の計測もぬかりない。

 何より、プレーができる。この日も、暴投を体で止める練習に付き合い、防具を着けた捕手に向かって黙々とワンバウンドの投球を続けた。

 3月には、選手として試合にも出た。3学年そろった今でさえ、選手は11人。1年生が入る前は人数が足らず、「9番右翼」で高校野球デビューした。打席では三振だったが、「ファウルは打てた」という。

 ひときわ大きな声でチームを盛り上げ、マネジャーとして部を支え、時には選手となってプレーもする。「チームで一番声を出して、活躍している」(主将の寺尾銀仁)が、最初から輝いたわけではなかった。

 「もう少し動いて声も出して」。おととし、夏の大会を前に、先輩マネジャーに注意された。少しイラッとした。「仕事を奪うつもりで」とまで言われ、心に火がついた。たしかに遠慮がちで、「率先して動けなかった」。結果として、先輩のきつい一言が自分を変えるきっかけになった。「今思うと納得できるし、ありがたかったなぁ」と笑って振り返った。

 最後の夏がやって来た。どうなるか分からなかった去年と違い、今年は甲子園につながる道だ。「選手が頑張っているから頑張れる。流れが悪くても、少しでも自分の声で雰囲気を変えられればいいな」

=敬称略(高億翔)

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