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北海道の育成功労賞、鳥谷部好夫さんと小中政秀さん

2021年6月26日12時52分

 高校野球の発展に尽力した人たちに日本高校野球連盟と朝日新聞社が贈る「育成功労賞」の今年の受賞者に、南北海道は元札幌南陵部長・監督の鳥谷部好夫さん(66)、北北海道は元北見商監督の小中政秀さん(61)が選ばれた。

 ■元札幌南陵部長・監督 鳥谷部好夫さん

 旭川実、釧路湖陵、札幌南陵と道内各地の高校で指導の傍ら、審判を務めた。退職後も道高野連札幌支部のOB審判委員として公式戦で審判を担う。

 千葉県出身。日大一高、法政大でプレーした。卒業後、地元の恩師である元我孫子高監督・荒井致徳氏に指導者の道へ導かれた。25歳で新設校だった市立柏の監督に就任。その後旭川実から誘いを受け、北海道へ渡った。

 道高野連札幌支部審判部では幹事や研修委員長を歴任。判断ひとつで球児の野球人生を左右するプレッシャーを感じつつ、多くの試合で審判を務めてきた。

 一番記憶に刻まれているのは2005年夏、南北海道大会の駒大苫小牧と北照の決勝。鳥谷部さんは一塁塁審だった。

 九回表、3点を追う北照の攻撃で、駒苫のマウンドには田中将大投手(当時2年)。打席はその後巨人へ入団した加登脇卓真選手(同3年)。「まっすぐで来いや」と叫ぶと、田中投手は「おう」と答えた。左打席の加登脇選手が直球を振り抜き、右翼場外の2点本塁打となった。

 試合は駒苫が勝ったが、北照が一矢報いた場面はあの日一番の盛り上がりだった。大観衆の札幌円山球場で白球の行方を追い、「ホームラン」と腕を回した。あの場面がいつもよみがえる。

 いまでも公式戦の審判を担う。毎日の体力トレーニングを欠かさない。今夏も札幌地区で審判服に身を包む予定だ。子どもたちのスピードについていけなくなるまでは、グラウンドで白球の行方を追う。(川村さくら)

 ■元北見商監督の小中政秀さん

 北見北斗高を卒業後、日本大に進学し指導者の道を歩み始めた。1984年に津別に着任して以来、北見北斗、北見商で計32年間監督を務め、昨春退任した。道高野連北見支部の役員としても、大会運営に長年携わった。

 教え子は300人以上。どの世代でも忘れられないのは夏の「ラストゲーム」だ。甲子園で頂点に立つ1校を除き、実力や運次第で全てのチームが最後に負けを味わう。球児の多くが野球人生に区切りをつける瞬間に立ち会う度に、指導者として熱い思いが募った。

 指導では「考える野球」をテーマに掲げ、複雑なゲームを自分で最後まで戦い抜く力を養うために、選手の自主性を重んじた。教えることは必要最低限で、答えを持ち合わせない時は選手と最善策を考えた。

 北見地区のチーム数はこの30年間で約3分の1にまで減少。人口の多い札幌地区や私立の実力校に引けを取らないためにも、人の手本になる「正しい野球」も唱えてきた。基礎練習を徹底し、部員に初心を取り戻させるために毎日3時間のキャッチボールをさせたこともあった。「遠回りもあったかもしれないが、地方の子にもしっかり野球を頑張らせたかった」

 現在は再任用で、北見北斗の定時制課程で授業を受け持つ。部活動と授業が重なるため野球部の指導は離れたが、今回の受賞では、かつて試合でベンチ外だった教え子からも祝いの連絡が来た。「高校野球を通じて多くの人に出会い、つながりができたことが人生で一番の財産です」(佐野楓)

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